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「娑婆より快適でした」「『警察24時』が人気」内田被告の収容先候補「女子刑務所」、元受刑者が語る実態

「娑婆より快適でした」「『警察24時』が人気」内田被告の収容先候補「女子刑務所」、元受刑者が語る実態

●「反省」は仮釈放のための「パフォーマンス」

Aさんは、刑務所での「反省」の実態についても率直に語る。

「刑務所は、二度と戻りたくないと思わせるような場所であるべきだ」。ネット上にはそんな意見も散見されるが、Aさんによると、現実はそう単純ではないようだ。

「世論の意見はもっともだと思います。刑務所がぬるいから再犯して戻る、という考えはあっていると思います。ですが、劣悪な環境にすれば犯罪が減るかと言えば、多少の減少はあっても激減には至らないでしょう。懲りない人は戻ってくるし、自ら希望して戻る人もいるので、刑務所は世間の常識が通用する場所ではないのです」

刑務所や受刑者についての記事に対しては、よく「反省していない」「反省しろ」といったコメントが付く。

だが、今の日本の刑務所は、「反省」できる環境になっているのか。そもそも、「反省」とはなんだろうか。

この質問に対して、Aさんは「無理です。できませんし、しません」と言って切り捨てた。

「もちろん犯情にもよると思いますが、本気で自分の事件を振り返り、真摯に受け止めて後悔、反省し、再犯しないと誓って実行できる人は、100人中1〜3人という印象です。

受刑者にとっては、仮釈放をもらって一日も早く出所することが最重要事項なので、仮釈放獲得のために模範囚キャンペーンを実施します。

後悔や反省は、あくまでも仮釈放を獲得するために必要なパフォーマンスなのです。一方で、最初から満期で出所するつもりの人は『懲罰上等』のスタンスです。

出所がスタートではなくゴールと考えているから、出所後に些細なしくじりで再犯し、結果的に刑務所に出戻ってくるという構図が、再犯者率の高さを示していると思います。

これらの実態からも、世論が求める反省を刑務所で実現することは無理だと思います」

●まるで「全寮制の工場」のような生活

矯正教育についても、Aさんは課題を感じている。

薬物や窃盗事件の受刑者の中には、虐待やDVなどのトラウマを抱える人も少なくないが、一人ひとりに応じた教育は十分ではないという。

「クレプトマニアの受刑者も、刑務所では塀の中で隔離されているので、物理的に物を窃取できないだけで、再犯防止には結びつきません。殺人や強盗、傷害などの強行犯や詐欺などの知能犯に特化した教育はありません。

私も何も教育を受けることなく終わりました。平日は洋裁工場で働き、休日は部屋で一人で自由に過ごす。まるで全寮制の自動車工場の従業員のような生活でした。

満期が近くなってから初めて簡単な説明会に参加しましたが、私に必要な情報は何一つありませんでした」

●「快適か地獄か」に正解はない

塀の中で出会った受刑者の中には、出所するときに「出たくない」とごねる人や、刑務所に戻るために出所後すぐにあめ玉1個を万引きして3カ月で帰ってくる人が実在したという。

ネット上で「女子刑務所はホテルみたいで快適だ」といった見方が渦巻いていることについて、Aさんは否定も肯定もしない。

「仕事もせず、好き勝手に生きてきた人にとっては、刑務所は自由を奪われ、規則正しい生活を強いられるので、『地獄』と感じるでしょう。しかし、身寄りのない高齢者や生活に困窮していた人にとって、快適と感じることもあるかもしれません。

女子刑務所が快適なのか、地獄なのかの捉え方は、その人が何を重視して生きているかによって分かれると思います。快適か地獄かの正解はありません」

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