なすを食べ過ぎるとどうなる?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
山口 恵里(管理栄養士)
病院や高齢者施設で5年、給食管理、栄養管理業務に従事しました。その後、管理栄養士の資格を取得し、現在は育児をしながらフリーランスとして地域の方の家事・育児サポートをさせていただいています。日々の生活を楽しんでいただけるよう、心を込めてサポートしています。
なすとは?

なすはナス科ナス属の植物で、原産地はインド東部とされます。古くからアジアや地中海地域で栽培され、日本では平安時代にはすでに食用として定着していました。果実は約93%が水分で構成され、低エネルギーで低脂質という特徴を持ちます。皮の紫色はナスニン(アントシアニン系ポリフェノール)によるもので、細胞膜の脂質酸化を抑える働きがあることが報告されています。また、なすにはクロロゲン酸などのポリフェノールも含まれ、これらは加熱後も一定の抗酸化能を保持します。さらに、なすは熱伝導率が高く油を吸いやすい性質を持つため、調理法によってエネルギー量が大きく変化します。これは細胞壁構造が加熱により崩れ、スポンジ状になるためです。なお、本記事に記載の食品成分値は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年成分表の数値(可食部100gあたり)を基にしています。
なすに含まれる栄養と健康効果

なすに含まれる栄養素
なすは果実の約93%が水分で構成される、低エネルギーの野菜です。生のなす100gあたりには、食物繊維2.2g、カリウム220㎎、葉酸32μgが含まれています。また、機能性成分として、皮にはナスニン、果肉にはクロロゲン酸が含まれています。これらは抗酸化作用を示し、細胞の酸化ストレスを抑える働きがあるとされています。
なすの健康効果
なすは水分が多く、100gあたり18kcalと低エネルギーの野菜です。皮に含まれるナスニンには抗酸化作用があり、細胞の酸化を防ぐとされています。さらに、カリウムがナトリウムの排泄を促して血圧の維持に役立つ可能性があり、水溶性食物繊維が腸内環境の維持に関わるとされています。

