「橋本病」を発症すると「目」にどんな症状が現れる?受診の目安となる症状も解説!

「橋本病」を発症すると「目」にどんな症状が現れる?受診の目安となる症状も解説!

橋本病の目についてよくある質問

橋本病の目についてよくある質問

橋本病の治療で目の症状は改善しますか?

橋本病の治療で改善しやすい症状は、甲状腺機能低下症によるまぶたや顔のむくみです。甲状腺ホルモンが不足している場合は、レボチロキシンナトリウムを内服してホルモンの値を整えることで、まぶたの腫れぼったさや全身のむくみが軽くなることがあります。
一方、橋本病眼症のように目の奥やまぶたの周囲に炎症が起きている場合は、甲状腺ホルモン薬だけで眼球突出や複視が改善するとは限りません。炎症が強い場合は、専門の病院でステロイドの点滴治療や放射線治療が検討されることがあります。炎症が落ち着いた後も、眼球突出、複視、まぶたの位置の異常が残る場合は、目の機能や見た目を整える手術が検討されることもあります。つまり、むくみは甲状腺機能の治療で改善が期待できますが、橋本病眼症による症状は目の状態に応じた治療が必要です。

目の症状から橋本病が発見されることはありますか?

はい、目の症状がきっかけで橋本病がみつかることがあります。橋本病による甲状腺機能低下症はゆっくり進むため、疲れやすさや冷えを年齢や疲労のせいと受け止めてしまうことがあります。そのなかで、顔やまぶたのむくみが強くなった、声がかすれるようになったといった外見や声の変化をきっかけに内科を受診し、検査で橋本病がわかるケースがあります。

また、甲状腺の病気がわかる前に眼症が先に現れることもあります。目が前に出てきた、まぶたが吊り上がってきた、物が二重に見えるといった症状で眼科を受診し、甲状腺眼症が疑われて血液検査や画像検査を行った結果、橋本病やバセドウ病がみつかる場合があります。原因がはっきりしないドライアイ、目の腫れ、複視が続くときは、甲状腺の病気が関係していないか確認することも必要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

橋本病(慢性甲状腺炎)で目に現れる症状は、主に甲状腺ホルモンの不足によるまぶたのむくみです。甲状腺機能低下症は、粘液水腫と呼ばれるむくみによって、朝にまぶたが腫れぼったい、目が開けにくい、顔全体がむくんでみえるといった変化が起こることがあります。一方で、橋本病でも甲状腺眼症を合併することがあり、その場合はまぶたの吊り上がり、眼球突出、複視、目の奥の違和感、白目の赤みなどが現れる場合があります。橋本病に伴う眼症は、バセドウ病の眼症に比べて軽い経過をとる例が少なくありませんが、症状の程度には個人差があります。

まぶたの腫れや眼の乾きだけだと思っていても、甲状腺機能の低下や甲状腺眼症が関係していることがあります。見え方の変化、目の動かしにくさ、急な眼球突出、色の見え方の異常、まぶたが閉じにくいといった症状がある場合は、早めに眼科や内分泌内科で相談してください。甲状腺機能と目の状態を併せて確認することで、むくみへの治療が必要なのか、眼症としての対応が必要なのかを判断しやすくなります。

参考文献

『慢性甲状腺炎(橋本病)の診断ガイドライン』(日本甲状腺学会)

『橋本病(慢性甲状腺炎)』(日本内分泌学会)

『甲状腺眼症診療の手引き』(日本内分泌学会)

『Euthyroid and primarily hypothyroid patients develop milder and significantly more asymmetric Graves’ ophthalmopathy』(British Journal of Ophthalmology)

配信元: Medical DOC

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