2~3年早くはじまる二次性徴

※画像はイメージです
思春期とは、成長におけるひとつの過程です。大人の身体へと変化する時期で、基本的にすべての人に訪れます。ご自身の子どものころをふり返ってみてください。女性なら胸がふくらみ、陰毛やわき毛が生え、初経が訪れたことを覚えているでしょう。男性も同じく陰毛やわき毛が生え、そして声変わりした記憶があるはずです。そうやって、それぞれ女性らしい、男性らしい身体へと成長してきました。平均すると、女の子は10歳ごろ、男の子は12歳ごろからはじまります。
では、思春期早発症とは? シンプルに説明すると、「そうした思春期の変化が、平均よりも2~3年ほど早くはじまる」ことです。
診断が出たあと「うちの子は病気なのですか?」と質問する親御さんは多いです。本書でも便宜上“病気”と書きますが、“体質”といったほうが近いかもしれません。その多くは、命にかかわるものではありません。苦痛をともなうこともありません。ただ「早い」のです。ですが、身体の変化が早いからといって、知的な発達や精神的な成熟が早いわけではありません。考える力や感情の育ち、社会性といった面は、あくまで年齢相応です。月経への対応や、お友だちとの違いからくる精神的負担、そして生活上の困りごとが発生しやすい状況であることから、治療をして思春期の進行を一時的に止めておくという選択肢があります。
症状が2つあれば病院へ
病院で診断基準のひとつとなっているのが、〈図1〉に示した症状です。このうち2項目に当てはまっていれば、詳しい検査を待たずに診断が出ることもあります。ただ、骨の成長などで思春期の進み具合を確認するため、そして原因をあきらかにしたほうがいい場合があるため、各種検査は必ずします。お子さんに症状があると気づいたら、早めの受診ををおすすめします。

