血液検査で発見できる主な病気一覧
血液中の数値の変化は、体内のさまざまな異常を反映します。検査項目ごとに、疑われる病気の種類がある程度決まっています。ここでは代表的な例を紹介します。
白血球・CRP(感染症・免疫異常)
白血球は体を守る免疫細胞で、感染や炎症が起こると数が増えることがあります。CRPは炎症の程度を示す指標で、細菌感染や強い炎症で上昇します。これらの数値が高い場合、感染症や炎症性疾患、まれに血液の病気が隠れていることがあります。
赤血球・ヘモグロビン(貧血・出血)
赤血球やヘモグロビンは、体に酸素を運ぶ働きをしています。数値が低い場合は貧血が疑われ、鉄不足、慢性的な出血、栄養不足などが原因となることがあります。反対に赤血球が増えている場合は、脱水や血液の病気が関係している可能性もあります。
肝機能・腎機能・脂質(生活習慣病)
AST、ALT、γ-GTPなどは肝臓の状態を示す指標で、脂肪肝や肝炎などで上昇します。クレアチニンやeGFRは腎臓の働きを確認する指標です。また、コレステロールや中性脂肪が高い場合は脂質異常症が疑われ、動脈硬化や心血管疾患のリスク評価に役立ちます。
「血液検査でわかる病気」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「血液検査でわかる病気」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
一般的な健康診断の血液検査で、がんはどこまでわかりますか?
木村 香菜 医師
血液検査だけでがんを確定することはできません。ただし、腫瘍マーカーや血球の異常などが見つかることで、追加検査が必要になる場合があります。最終的な診断には画像検査や内視鏡検査などが必要です。
血液検査で引っかかる項目として、最も多いものは何ですか?
木村 香菜 医師
健康診断では、肝機能、脂質、血糖値などの生活習慣病に関連する項目で異常が見つかることが多くみられます。飲酒や食生活、運動不足などの生活習慣が影響することがあります。
体調が悪くなくても、血液検査だけで病気が見つかることはありますか?
木村 香菜 医師
あります。自覚症状がない段階でも数値の変化が現れることがあり、健康診断で病気の兆候が見つかるケースもあります。定期的な検査を受けることで早期発見につながります。
肝臓病や糖尿病は血液検査でわかりますか?
木村 香菜 医師
肝臓病はASTやALTなどの肝機能の数値で異常が見つかることがあります。また、糖尿病は血糖値やHbA1cの数値から判断されます。診断の際は他の検査や症状も合わせて評価されます。
血液検査で複数の項目が基準値を超えたらどの診断を重視すべきですか?
木村 香菜 医師
複数の異常値がある場合は、医師が全体のバランスや症状を確認しながら原因を判断します。単一の数値だけで判断するのではなく、複数の検査結果を総合的に評価することが重要です。

