長女が5歳、次女が3歳だったころの出来事です。休日にショッピングモールのカプセルトイコーナーへ立ち寄ったのですが、そこでまさか、見知らぬ親子と思わぬトラブルに発展するとは夢にも思いませんでした……。
カプセルトイの前で突然怒鳴られて…
ある休日、家族でショッピングモールへ出かけたときのことです。帰りがけにカプセルトイコーナーを見つけた娘たちが「やりたい!」と走っていきました。「1人1回だけね」と約束し、2人に100円ずつ渡すことに。
長女がうれしそうにハンドルを回すと、ガタンと大きな音が響いたものの、なぜかカプセルが出てきません。不安げに半泣きになる長女を見て故障を疑った私は、近くにいた店員さんに声をかけました。
店員さんが鍵を持って機械を開けようとしてくれたそのとき、後ろから突然「ちょっと! それ、おかしくないですか?」と鋭い声が飛んできたのです。振り返ると、見知らぬ女性が険しい顔でこちらを睨みつけており、「今、カプセルが出ているじゃない! そうやって店員さんを呼んで、もう1個もらうつもりなの? 卑怯ね!」と、信じられない言葉を投げつけてきました。
店員さんが機械を開けると…
その女性は、取り出し口付近に誰かが置き去りにした空のカプセルを見て、私たちがすでに商品を受け取っていると勘違いしたようでした。私が「違います、本当に出ていないんです」と必死に説明しても相手は聞く耳を持たず、「うちの子も前に同じようなことがあったけど、そんなことしなかったわよ! 」と声を荒らげ続けます。
周囲の視線が一気に集まり、長女は心配そうに私の服をギュッとつかみ、次女は怖がって泣き始めてしまいました。私が悔しさと恥ずかしさを必死に堪えていると、店員さんが機械を開けて中を確認し、「お客様のお子様の商品は中に残っていますよ」と女性にも見えるように説明してくれました。
その瞬間、辺りの空気が一変。女性の隣にいた、息子さんと思われる小学生くらいの男の子が「ママ……あのときは、僕がカプセル取ったことを忘れちゃってただけだよ……」と小さな声で告白したのです。
どうやら女性が言っていた“同じようなこと”とは、機械の故障ではなく、息子さんがカプセルを受け取ったあとに、そのことを忘れて「出てこなかった」と勘違いした出来事だったようでした。
すると、顔を真っ赤にした女性は「もういいです!」と言い捨て、息子の手を引いて足早に立ち去りました。

