女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第77回が14日に放送される。第16週「新風吹くころ」で描かれた伏線を振り返りながら、その見どころを解説する。
朝ドラ「風、薫る」第77回(7月14日放送予定)見所
直美たちとの話し合いを経て、りんは新潟行きを決意。院長・多田重太郎(筒井道隆)に自分の意思を伝える。一方、「瑞穂屋」では、シマケンこと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)が、りんの母・美津(水野美紀)と社長・清水卯三郎(坂東彌十郎)の会話を偶然耳にする。家族を支えようとするりんの現実を知ったシマケンが、どんな決断を下すのかにも注目だ。
朝ドラ「風、薫る」第16週「新風吹くころ」(第76~80回)ストーリー展開【振り返り】
第16週の初日は、りんが看護師としての人生に一区切りをつけ、新たな一歩を踏み出す決意を固める重要な回となった。直美と本音をぶつけ合い、「家族」とは何かを問い直すなかで、互いを支え合う覚悟を確認。娘・環(英梨)や美津の言葉にも背中を押され、りんは新潟で新しい人生を歩む決断を下した。
【以下、ネタバレ】
看護婦として限界を迎え、直美から「看護婦、辞めな」と告げられたりん。大山捨松(多部未華子)は、新潟・上越の女学校で舎監として働く道を提案した。
夕暮れの一ノ瀬家。台所で料理をしながら向き合うりんと直美は、互いに気まずい空気を漂わせていた。直美は「次の仕事のことも考えとかなきゃ言えないよ。りんに、辞めろだなんて…」と本音を打ち明ける。りんは自分の手ではもう患者に責任を持てないことを認めながらも、新潟行きへの迷いを隠せなかった。
「振り出しに戻っちゃった…」。肩を落とすりんに、直美は環の学費を援助すると申し出る。しかし、りんは「直美さんにそんなこと頼めない」と拒み、「家族じゃないから?」という直美の問いに言葉を失う。やがて2人は胸に秘めていた思いをぶつけ合う。直美は、亡くなった山本辰治(本田大輔)を病院から連れ出したことを、なぜ相談してくれなかったのかと訴える。りんは、直美を巻き込めば看護婦取締として立場を失うからだと説明。それでも直美は「困らせてよ! 一緒に」と叫び、自分のことを「家族だ」と言ったりんに、「家族って、大事な時こそ頼るもんじゃないの?」と本音をぶつける。互いの性格を言い合いながら感情は頂点に達し、「でれすけ!」と罵り合うほど激しく衝突した。
すると直美は「決めた」と言って美津と環を居間へ呼び、「私、この家の本当の家族になります。環ちゃんの2人目のお母さんになる」と宣言。りんが新潟へ行く間、自分が東京で環を育てると決意を語り、「私が家族になりたいの。ならせてください」と頭を下げた。「おかしいでしょ…。普通じゃないでしょ」と戸惑うりんに、美津は「今までも世間さまの当たり前の道を、りんは歩んでこなかったではないですか?」と優しく背中を押す。環は「お母さんの夢ってなに?」と問いかける。りんが「環が、好きな夢を持てるように元気で働くお母さんでいること」と答えると、環は「さみしいけど、お母さんが夢をかなえるのはうれしい。この頃、お母さんが元気ないのは悲しい…」。涙を流しながら環を抱き締めたりんは「新潟で元気に働いてきます。自分の力で生きることは諦めたくない」と決意を固め、直美と美津に環を託した。「直美さんがもう人のお母さんになってくれるのはうれしいよ」という環の言葉に泣き崩れる直美を見て、りんは「なんで直美さんが泣くのよ」と笑い、一家に久しぶりに温かな笑顔が戻った。
その後、りんは直美を台所へ呼び、環が大好きな小魚の佃煮の作り方を教えた。

