上司のひと言
ところが勤務を始めて間もなく、何度もトイレへ駆け込む状態になりました。
顔色も悪くなり、仕事に集中できません。
見かねた上司から「お願いだから帰ってくれ」と言われます。
それでも私は「更新がなくなると困るので」と断りました。
すると上司は「評価の件は話を通しておくから」と説得してくれたのです。
同僚にも心配され、荷物の片づけを手伝ってもらい、ようやく帰宅することになったのです。
帰宅してみると熱は38度を超えており、倒れ込むように布団に入って眠ってしまいました。
変わる常識
コロナ禍を経て、働き方への考え方は大きく変わりました。
体調不良の時は無理をせず休む。
それは周囲を守ることにもつながります。
契約を失うことが怖くて、自分の体より出勤を優先していました。
休まないことが責任感であり、美徳だと信じていたのです。
けれど今振り返ると、あの日の私は仕事を守ろうとして、自分自身を後回しにしていました。
休まないことが評価されていた時代。
あの頃の働き方を思い出すたび、当たり前だと思っていた価値観も、時代とともに見直されていくのだと感じています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

