何をしすぎると「てんかん発作」を起こしやすい?誘発要因と症状を医師が解説!

何をしすぎると「てんかん発作」を起こしやすい?誘発要因と症状を医師が解説!

てんかん発作の治療と日常生活の管理

てんかん発作の治療と日常生活の管理

てんかん発作の治療では、抗てんかん薬を正しく服用して発作をコントロールしつつ、十分な睡眠や規則正しい生活、アルコールの控えめな摂取や安全対策など、日常生活を工夫して発作の誘因を減らしながら、仕事や学業、趣味など自分らしい生活を維持していくことが大切です。

抗てんかん薬による薬物療法

てんかん発作の治療の基本は、抗てんかん薬による薬物療法です。発作のタイプや年齢、ほかの病気・内服薬などを踏まえて、主治医が適した薬を一剤から開始し、血中濃度と副作用を確認しながら少しずつ増量します。少なくない方は一種類の薬(単剤療法)で十分な発作コントロールが期待でき、副作用を抑えやすく飲み忘れも少なくなるため、まずは単剤での治療継続が目標です。それでも発作が続く場合には、薬の種類を切り替えたり、複数の薬を少量ずつ組み合わせたりします。

薬物療法で十分な効果が得られない場合の選択肢

まず診断や薬の選び方・飲み方を見直したうえで、薬の変更や複数薬の併用を検討します。それでも発作が続く薬剤抵抗性てんかんの場合には、てんかん専門医のいる医療機関で、脳波・画像検査を含めた精査を行い、てんかん外科(焦点切除術・脳梁離断術など)や迷走神経刺激療法(VNS)、ケトン食・修正アトキンス食の食事療法など、薬以外の治療法を組み合わせて検討します。

発作を防ぐための生活上の注意点

薬を決められたとおりに飲むことに加えて、生活リズムを整えることがとても大切です。特に、睡眠不足や徹夜は強い発作誘因になるため、毎日ほぼ同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保するよう心がけます。

また、過度なストレスや過労を避け、アルコールの飲み過ぎを控え、入浴や水辺・高所作業などは一人で行わないなど、安全面にも配慮します。

さらに、発熱時や体調不良時には無理をせず早めに受診し、自分の場合に発作のきっかけになりやすい状況(睡眠不足、緊張、点滅光、月経など)を記録して把握しておくと、予防に役立ちます。

てんかん発作についてよくある質問

ここまでてんかん発作などを紹介しました。ここではてんかん発作についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

てんかん発作は治療を続ければ治まりますか

伊藤 規絵医師

多くの方で適切な治療を続けることで大きく減り、まったく出なくなることが期待できます。抗てんかん薬をきちんと飲み、睡眠不足やストレスなどの誘因を避けることで、発作が何年も起こらない状態になる方も少なくありません。

ただし、てんかんのタイプや原因、発症年齢、合併している病気などによって経過は異なり、薬だけでは完全に抑えきれない薬剤抵抗性てんかんの方もいます。このような場合には、薬の調整や変更に加えて、てんかん外科や迷走神経刺激療法、食事療法など、ほかの治療法も含めて専門医と一緒に検討していくことが大切です。

てんかん発作があると車の運転はできなくなりますか

伊藤 規絵医師

てんかんがあるからといって、一律に車の運転ができなくなるわけではありません。道路交通法では、『運転に支障するおそれのある発作が2年間ないこと』が運転免許の基本条件とされており、てんかんの方でも、2年以上発作がなく病状が安定し、今後も発作再発の危険が低いと判断されれば、自動車の運転が認められます。

一方で、2年以内に意識を失うような発作を認めた場合などは運転を控える必要があるため、免許の取得・更新や運転再開の時期は、主治医とよく相談し、正しい申告が大切です。

配信元: Medical DOC

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