その後わかったこと
介護施設の職員さんに後を託す際、連絡先などを残すよう頼まれたので、氏名や電話番号を書いて残してきました。その後、警察署から電話があり、形式上のこととして聞き取りを受けました。その女性を見つけたときのことや介護施設まで移動したときのことなどを聞かれて、それに答えるだけでしたが、警察官相手の事情聴取という特殊な状況に異様に緊張したのを今でも覚えています。
警察官は、女性は無事家に戻ったことを教えてくれました。私はてっきり、どこにあるのかと聞かれた場所に帰ったのだと思っていましたが、どうやらそこは大分前に住んでいた場所だったようです。実際はそことは別の場所に住んでおり、トイレに行った後、行方がわからなくなって家族が探していたとのこと。その場所というのは、なんと私が女性を見つけた場所から2km以上も離れていました。
どう見ても高齢者であり、しかも杖をついてゆっくり歩いているあの女性がまさかそんな遠くから来ていたとは思わず、とても驚きました。しかし、認知症の方がこういった長距離移動をしてしまう例は少なからずあるとのこと。目的の場所を見つけようとして、どんどん距離が伸びてしまうのだと聞きました。
まとめ
今、私の祖母も認知症を患って施設にいます。施設の出入り口の自動ドアには、かなり高い位置に開閉ボタンが取り付けられていたり、徘徊の気配のある方のベッドの足元にはマット型のお知らせ装置が設置されるなどの対応がされています。認知症の症状は人それぞれのようですが、2kmも先まで歩いて行ってしまうことがあると知った今、出入りしにくい入口にはこういった理由があったのだと身をもって知りました。祖母には徘徊の気配がなく、また歩く能力自体も低いため、そんな遠くまで行ってしまうことはないと思いますが、行方不明になることなく安全に過ごしてほしいなと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小沢ゆう/40代女性・パート
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

