【国立西洋美術館】『テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話』風景画の巨匠による80点超が集結

J.M.W. ターナー《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》 1846年展示 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate

本展にあわせ、ロンドンのテート美術館の所蔵品から80点以上の作品が来日。ターナーの芸術に浸るまたとない機会となりそうです。

見どころ①イギリスから80点超の作品が集結!ターナーの傑作に触れるチャンス

J.M.W. ターナー《新月――あるいは「ボートを失った、きみにフープはやらない」》 1840年展示 油彩/板(マホガニー) テート美術館 Photo: Tate

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、19世紀頃にイギリスを中心に活躍した画家です。風景画の巨匠として名高く、光や大気、荒れ狂う海や空など、刻々と移り変わる世界の一瞬を捉えて絵に表しました。

ターナーによる情感豊かな風景画は伝統的な風景画の枠を超え、絵画の可能性を拡大。光あふれる画面は印象派の先駆けとも言われ、西洋美術の発展に欠かせない巨匠です。

J.M.W. ターナー《月光、ミルバンクでの習作》 1797年展示 油彩/板(マホガニー) テート美術館 Photo: Tate

ロンドンのテート美術館は世界最大のターナー・コレクションを誇り、このたび、同コレクションより80点超の作品が来日。選りすぐりの名品を鑑賞すれば、ターナーの絵画の美しさはもちろん、ほかの画家たちが受けた感動も追体験できそうです。

見どころ②「崇高」とは何か?ターナーが向き合った自然

J.M.W. ターナー《バッカスとアリアドネ》 1840年展示 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate

ターナーが活躍した当時のイギリスでは、「崇高」をめぐって議論が展開されていました。筆頭となる哲学者エドマンド・バークは、「崇高」とは巨大で危険な対象によって呼び起こされる恐怖のような感動である、といったように考えました。

J.M.W. ターナー《荒海と難破船》 1840-45年頃 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate

人々の緊張を緩める「美」と対照的、とされた「崇高」。この考え方は当時のロマン主義の芸術家たちに大きな影響を与えました。本展では、風景という圧倒的な対象を描いたターナーの芸術を、「崇高」というキーワードからも読み解いていきます。

配信元: イロハニアート

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