6駅コース向け:都区内パス(大人870円・子ども430円)
山手線・中央線・総武線・京浜東北線・上野東京ラインなど都区内のJR全線が1日乗り放題。9駅コース対象の四ツ谷・上野・池袋をはじめ、新宿・代々木・新橋・品川・大崎・高輪ゲートウェイ・日暮里・板橋など都心の主要駅は全てカバーできる。6駅なら1〜2時間で達成可能。
9駅コース・36駅コース向け:休日おでかけパス or のんびりホリデーSuicaパス
「のんびりホリデーSuicaパス」は大人2,850円・子ども1,420円で、首都圏のスタンプ設置全36駅をカバーするフリーエリア内の普通列車・東京モノレール全線が乗り放題。紙のきっぷ「休日おでかけパス」(大人2,950円・子ども1,470円)は土休日限定だが、Suicaを持っていない場合やチャージが面倒な場合はこちらでも実質同範囲をカバーできる。どちらも土休日限定だが、夏休み期間(7月20日〜8月31日)は平日でも利用できる。
なお立川・町田・大宮・龍ケ崎市・越谷レイクタウン・蓮田・上尾などの郊外・遠距離駅は両パスのエリア内に含まれるが、常磐線の龍ケ崎市は後述の通り、都心からの所要時間が長いため、翌日の千葉・茨城方面まとめ日に組み込むのが効率的だ。
羽田空港第2ターミナル(東京モノレール)向け:モノレール&都区内パス(Suica用・大人1,450円・大人専用)
浜松町ー羽田空港第2ターミナル間の東京モノレール全線+都区内JR全線が乗り放題。羽田空港第2ターミナルまでの往復だけでモノレール運賃が1,040円(紙のきっぷ)かかるため、都区内パス(870円)よりも割安になる。ただしこのパスは大人専用のため、子供は別途購入が必要。またSuicaのみ対応で紙のきっぷ版はない点に注意。
新幹線コース:フリーパス対象外、別途きっぷ購入が必要
新幹線コース対象の7駅(新青森・盛岡・仙台・秋田・山形・新潟・長野)はいずれもフリーパスの適用外。乗車券+新幹線特急券を別途購入するか、「新幹線eチケットサービス」で予約して個別のSuicaに紐づけして利用する必要がある。
6駅コース最短達成ルート:山手線スプリント作戦
最初にして最大の関門であり、最も多くの人が挑むのが「6駅達成」だ。乗降客が多くて困難でも地理的に近いということを踏まえ、最短かつ最安で達成したいなら、山手線沿線の連続する6駅を狙うのが鉄則だ。
今年の山手線・山手線周辺の対象駅を確認すると、新橋(ブリムオン)・高輪ゲートウェイ(ミライドン)・品川(コライドン)・大崎(グレンアルマ)・代々木(マスカーニャ)・新宿(ラウドボーン)・池袋(サルノリ・ヒバニー・メッソン)・日暮里(メタモン)・上野(チコリータ・ヒノアラシ・ワニノコ)が並ぶ。たとえば「新橋→上野→日暮里→池袋→新宿→代々木→品川」の6駅なら、山手線だけで完結し、移動時間だけなら1時間程度。ゴールカウンター最寄りの大井町を含めて都区内パス(870円)の範囲内で収まる。
山手線の運転間隔は平日ラッシュ時なら2~4分、日中でも約5分に1本のため、乗り過ごしても次の電車まで待たずに済む。混雑する時間帯を避けて開場直後の始発〜午前9時台に動き出すのが最も効率的だ。
今年の6駅コースのゴールカウンターは過去2年のNewDaysの指定店舗ではなく、「大井町トラックス(OIMACHI TRACKS BUSINESS TOWER 1階)」に設置されたので注意が必要だ。「大井町トラックス」はJR大井町駅からデッキ直結・徒歩約3分。引換にはLINE公式アカウントの引換クーポンが高校生以上に必要なので、出発前に友だち追加を忘れずに。
9駅コース達成の戦略
2026年新設された9駅コースの対象駅は、歴代の“旅立ちの3匹“スタンプが設置された以下の9駅に固定されている。
北千住・上野・赤羽・大宮・三鷹・武蔵小杉・桜木町・池袋・四ツ谷
これら9駅の位置関係を整理すると、3つのブロックに分かれることがわかる。
都心ブロック(都区内パスでカバー): 上野・北千住・池袋・四ツ谷・赤羽。この5駅は都区内パスのフリーエリア内となる。
中央線ブロック: 三鷹・四ツ谷。中央線快速は日中約10分間隔で運行。三鷹ー四ツ谷は約22分。
郊外ブロック: 大宮(埼玉)・武蔵小杉(神奈川北部)・桜木町(横浜)。この3駅が最もタイムロスの元になる。
大宮(宇都宮線・高崎線・埼京線)は東京から約40分。武蔵小杉(横須賀線・湘南新宿ライン)は新宿から約25分。桜木町(根岸線)は東京から約50分。この3駅を都心ブロックと絡めて上手に回れるルートを設計することが9駅コース攻略のカギだ。
なお昨年は、新宿・池袋・高輪ゲートウェイ・大宮などの人気駅では炎天下の改札外に40〜50分の列ができることがあったという。早朝(午前9時前)の到着を心がけることで待ち時間を大幅に短縮できる。
9駅コースの目安所要時間は6〜7時間程度(移動+待機込み)。昼食・水分補給を含めて1日で完走できるコース設計だ。
特急・グリーン車の利用について: のんびりホリデーSuicaパス・休日おでかけパスは普通列車の普通車自由席が乗り放題だが、別途特急券・グリーン券を購入すれば特急列車やグリーン車にも乗れる。ただし9駅コースの範囲内で特急が有効な区間はほぼなく、普通列車グリーン車(東海道線・横須賀線・宇都宮線・高崎線・中央線快速)は混雑時の体力温存に効果的だが費用対効果は限定的。子連れで疲弊しそうな場合や酷暑日のみ検討するのが現実的だ(Siucaによる購入で大人750円〜、駅・車内購入は1,010円〜)。
36駅コース制覇の攻略法:2日分割の鉄則と「大宮の罠」
全36駅を一日でこなすのはまず不可能だ。全36駅は2日に分けるのが現実的で、過去の参加者の経験からも1日での完走は難しいとされている。
【1日目:都心・東部ルート(のんびりホリデーSuicaパス1本でフルカバー)】
山手線・中央線・埼京線・常磐線・京浜東北線・総武線・京葉線沿線の駅を中心に攻略する。具体的には板橋→池袋→日暮里→上野→北千住→赤羽→さいたま新都心→武蔵浦和→四ツ谷→新宿→代々木→新橋→品川→高輪ゲートウェイ→大崎→大森の順に南下・北上を組み合わせるのが効率的。
羽田空港第2ターミナル(メタグロス)をこの日の最後に組み込む。モノレール分はのんびりホリデーSuicaパスが東京モノレール全線対応のため追加課金不要だ。なお、龍ケ崎市・越谷レイクタウン・新浦安・市川・千葉・船橋・新松戸・柏など千葉・茨城方面は翌日に回したほうが動線の無駄がない。
【2日目:郊外大回りルート(のんびりホリデーSuicaパス2日目)】
千葉方面(千葉・新浦安・市川・船橋・新松戸・柏・龍ケ崎市)と、神奈川方面(横浜・桜木町・大船・武蔵小杉・町田)、中央線郊外(三鷹・阿佐ケ谷・立川)、埼玉北部(大宮・上尾・蓮田・越谷レイクタウン)を巡る日。
ここで特に気をつけたいのが「大宮の罠」だ。大宮にはすぐ南の設置駅として、さいたま新都心(宇都宮線・高崎線・湘南新宿ライン・京浜東北線)と武蔵浦和(埼京線・武蔵野線)がある一方で、今年も大宮の北に上尾(高崎線)と蓮田(宇都宮線)が設置されている。この2駅は大宮から分岐する別の方向にあって、高崎線と宇都宮線は大宮で分かれるため、上尾→大宮→蓮田、もしくは蓮田→大宮→上尾の移動順となりやすい。ここで気をつけたいのが10時台から15時台の移動。両駅の列車は上り下りとも1時間5本あり、平均すれば15分間隔待ちとなる。ただし上り列車に1時間1本、蓮田には湘南新宿ラインの快速、上尾には同特別快速が設定されており、その影響で蓮田には毎時30分ごろ、上尾には毎時20分ごろが4~6分間隔でやってくる。このタイミングでスタンプに行列ができていると厄介なので、列車を1本逃してもすぐ乗車できるように、蓮田には毎時11~14分着、上尾に毎時3~5分着の普通列車を利用しよう。そのためにも到着時間を必ず事前に確認しておくこと。大宮周辺は「最大のタイムロスの罠」だ。
36駅コースの最難関:龍ケ崎市駅(茨城県・レックウザ)
36駅中、東京駅からの営業キロが最も遠い設置駅は龍ケ崎市駅(常磐線、茨城県龍ケ崎市)だ。東京ー龍ケ崎市間の営業キロは約51キロで、所要時間は普通列車(上野東京ライン)で53〜56分。大船(東海道線・約51キロ)や町田(横浜線経由・約51キロ)とほぼ並ぶが、龍ケ崎市だけが茨城県内の単独駅という点で性格が根本的に異なる。
最大の問題は電車の本数だ。時刻表を見ると、龍ケ崎市駅(東京方面)の日中は10〜14時台で概ね17〜20分に1本の普通列車しか停まらない。山手線(3〜4分間隔)はもちろん、常磐快速線が10分間隔の北千住・柏と比べてもアクセス頻度は半分以下だ。
乗り過ごしたり行列で時間を取られたりすると、ただそれだけで次の電車まで20分近くホームで待つことになる。酷暑の茨城の駅で20分待ちは、子連れには相当な消耗になる。さらに特急「ときわ」は朝の上りと夕方以降の下り以外、龍ケ崎市駅を通過するため、速達アクセスも普通列車のみに限られる。
対策としては、常磐線沿いの柏・新松戸・北千住を同日にまとめ、その日の最初に龍ケ崎市を訪問するのが鉄板だ。「上野→日暮里→北千住→新松戸→柏→龍ケ崎市」と北上し、そのまま折り返して戻るルートなら無駄な往復が生じない。30分間隔になるお昼前後を龍ケ崎市で過ごすのではなく、本数の多い都心側に戻ってきた時間帯に他の駅を回すのが正解だ。「遠さ」ではなく「本数の少なさ」こそが、龍ケ崎市を36駅コースの真の最難関たらしめている。
2日目の目安所要時間は休憩込みで8〜9時間程度。2025年の実績では新宿・池袋・高輪ゲートウェイ・大宮などで40〜50分待ちが発生した。1日目でこれらの人気駅を早朝に済ませておくことが、2日目の余裕を生む。
新幹線コース(EXTRA STAGE)の最適解
新幹線コースは新青森・盛岡・仙台・秋田・山形・新潟・長野の7駅から好きな1駅のスタンプを押せばクリアできる。こればかりは「課金力」が試されるコースで、裏ワザがない。
最短達成を目指すなら東京から最も所要時間の短い仙台駅(東北新幹線「やまびこ」で約1時間46分〜、自由席片道10,780円〜、通常期以下同)、新潟駅(上越新幹線「とき」で約1時間36分〜、自由席片道10,450円〜)または長野駅(北陸新幹線「あさま」で約1時間40分~、自由席片道7,920円~)をターゲットにするか、お盆の帰省・家族旅行に絡めてスタンプを回収するのが最も賢い方法だ。
年度別開催概要一覧(2023〜2026年)
注:2023年は横浜支社主催の変則開催(PWCSタイアップ・10駅のみ)。
今年の夏も、熱中症対策と「お得なきっぷ」の準備を万全にして、無理のないスタンプラリーの旅を楽しんでほしい。

