料理を「したくない」気持ちが人一倍わかるからこそ生まれる、暮らしに寄り添ったレシピ。長年ブログや自分のレシピサイトを軸に活動してきた人気レシピ作者のトイロさん(フォロワー7万人)が、約9年ぶりにクックパッドへ戻ってきました。今はパートナープログラムのトップ作者「ファンタジスタ」として、クックパッドでしか見られないプレミアムレシピを投稿しています。編集部が聞き手となり、トイロさんとパートナープログラム担当者の思いを聞きました。トイロさんが新たに取り組む「プレミアムレシピ」とは何なのでしょうか。
トイロさんのクックパッドへの思いと、戻ってきた経緯
——クックパッドでの活動を休止されていた間、クックパッドに対してはどんなことを感じていましたか?
トイロさん:自分のレシピサイトを強化した方がいいな、と一番に思っていました。クックパッドは、便利だけれど、自分にとってのメリットという点では、なかなか何かが返ってくるわけでもなくて。何度も試作して写真を撮って載せる手間を考えると、続けていくには自分のモチベーションになる仕組みが必要だなと。
それでも完全には離れませんでした。ユーザーさんから「レシピを消さないでほしい」という声を思っていた以上にいただいて。毎日頼りにしていたものが消えるのは不安だろうな、と。誰かの役に立てばいいという思いが根底にあるので、レシピは残しておこうと判断しました。
ついに始まったレシピ作者の収益化、パートナープログラムを立ち上げた理由
——「クックパッドはレシピ作者に何も還元していない」というご意見を、長くいただいてきた歴史があります。なぜパートナープログラムを立ち上げたのでしょうか?
クックパッド パートナープログラムとはレシピで料理をした方々からの感謝をレシピ作者に収益の形で還元するプログラムです。パートナー(基準をクリアしたレシピ作者)には以下の3段階のステータスがあります。
調理回数について…レシピ閲覧の傾向をもとに、実際に調理した回数として推計しています。閲覧しただけのアクセスはカウントされません。
パートナープログラム担当:作者をどう応援するかは常に議論してきましたが、より良い仕組みがなかなか見つかりませんでした。たどり着いたのが、このパートナープログラムです。レシピの調理回数に応じて作者に還元される仕組みで、ステータスが上がれば収益化が可能です。レシピで得られた収益を元に、作者が新しいレシピを開発しやすくなる設計になっています。
プレミアムサービス会員だけでも100万人以上が日々レシピを求めているので、作者が活躍する伸びしろはもっとあると思っています。
——トイロさんは、このプログラムをどう受け止めましたか?
トイロさん:聞いた時は「やっと来た!」という気持ちでした(笑)。レシピを届け続ければ作者に還元されて、それが材料費や研究費になり、また次のいいものを開発して届けられる。そのような仕組みがあればいいなと、ずっと思っていたので、本当にありがたかったです。
活動を休止している間も、私のレシピを作り続けてくれる多くの方がいることを実感していたので、必要としてくれる人がいるならレシピを届けたい。今回の仕組みを聞いたときに、もっと広がるんじゃないかなとすごく思いましたし、これなら無理なく、届け続けられるかもと感じました。

