「膠原病」による「皮膚のかゆみ」の特徴はご存知ですか?原因についても解説!

「膠原病」による「皮膚のかゆみ」の特徴はご存知ですか?原因についても解説!

膠原病による皮膚のかゆみへの対処法

膠原病による皮膚のかゆみへの対処法

膠原病による皮膚のかゆみは市販のかゆみ止めで治りますか?

市販薬で一時的に軽くなることはありますが、それだけで治るとはいえません。膠原病のかゆみには乾燥だけでなく炎症が関わるため、原因に合わない対処では十分な効果が出ないことがあります。
日本皮膚科学会の皮膚瘙痒症診療ガイドラインでも、抗ヒスタミン薬は使用を考慮してよい一方で、効果を示す根拠は十分とはいえません。赤み、腫れ、脱毛、潰瘍、皮膚硬化を伴うときは、市販薬だけで済ませず受診した方がよい状態です。
参照:『皮膚瘙痒症診療ガイドライン 2020』(公益社団法人 日本皮膚科学会)

病院では膠原病の皮膚のかゆみに対してどのような治療を行いますか?

治療は、かゆみそのものを和らげる方法と、原疾患の活動性を下げる方法を組み合わせます。乾燥が強いときは保湿を行い、炎症のある皮疹には外用薬が使われます。
全身性エリテマトーデスや皮膚筋炎、全身性強皮症では、病勢や内臓病変の有無に応じてステロイドや免疫抑制薬による全身治療が検討されます。かゆみだけを抑えるのではなく、背景にある病気の勢いをみながら治療することが大切です。
参照:『皮膚瘙痒症診療ガイドライン 2020』(公益社団法人 日本皮膚科学会)

膠原病で皮膚のかゆみが生じる人が日常生活で気を付けた方がよいことを教えてください

紫外線対策を習慣にし、外出時は帽子、日傘、長袖、日焼け止めを使い分けます。入浴は熱すぎるお湯を避け、入浴後は早めに保湿します。ウールなど刺激の強い衣類や強い摩擦を避け、掻きこわしを防ぐため爪は短く整えます。全身性強皮症がある方は、冷えが皮膚症状や指先の傷を悪化させるため、手袋や保温下着で身体を冷やさない工夫も欠かせません。

皮膚の状態を毎日みておくことも有効です。赤みが広がる、皮膚が硬くなる、傷が治りにくいといった変化に早く気付きやすくなります。保湿や紫外線対策を続けてもつらさが強いときや、かゆみが急に強くなったときは、生活上の工夫だけで抱え込まず、早めに主治医へ伝えましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

膠原病の皮膚のかゆみは、一つの原因だけで起こる症状ではありません。皮膚筋炎では炎症の強い皮疹、全身性エリテマトーデスでは紫外線、全身性強皮症では乾燥や血流障害が関わりやすく、病気ごとに背景が異なります。
かゆみが続くときは、赤み、脱毛、皮膚の硬さ、指先の傷がないかも確認してください。市販薬で軽くなることがあっても、膠原病そのものの治療が必要な場合があります。皮膚症状が広がるときや、かゆみ以外の全身症状を伴うときは、早めの受診が大切です。

参考文献

『リウマチ・膠原病を心配したら』(一般社団法人 日本リウマチ学会)

『皮膚筋炎/多発性筋炎(指定難病50)』(難病情報センター)

『全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)』(難病情報センター)

『全身性強皮症(指定難病51)』(難病情報センター)

『皮膚瘙痒症診療ガイドライン 2020』(公益社団法人 日本皮膚科学会)

配信元: Medical DOC

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