女優の蒼井優が主演を務める連続ドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系、毎週金曜午後10時)の第2話が17日に放送される。初回(10日放送)を振り返りながら、その見どころを解説する。愛する人を突然失った男女の喪失と再生を描くヒューマンドラマでありながら、登場人物たちが抱える「秘密」や、物語の随所に散りばめられた伏線も大きな魅力の物語。第2話では、それらの謎が少しずつ動き始める。
「Tシャツが乾くまで」第2話(7月17日放送予定)【見所】
バス事故で夫・瀬尾充(松山ケンイチ)が行方不明となった咲子(蒼井)。同じ事故で、園田樹生(中島歩)は妻のあずさ(夏帆)を亡くした。似たような境遇で奇妙な連帯関係が生まれていた2人だったが、あずさと充が不倫関係にあったと疑う樹生の言葉に緊張が走る。
咲子は、そんなことをするはずがないと充を信じようとするが、樹生は確信めいた様子で、以前自身が目撃した、あずさと充の“第三金曜日”の姿を語り始める。樹生の主張をにわかに信じられない咲子だが、もしかしたら充は自分には言えない不満を抱えていたのかもしれないという不安もよぎる。
そこで咲子は樹生とともに、充が営んでいた喫茶店「ひこうき」で働く矢野直人(高橋文哉)やあずさが働いていた古書店「上々堂」の店主・宮内幸次(リリー・フランキー)らのもとを訪ね、事故の日までの2人について調べ始める。
「Tシャツが乾くまで」初回ストーリー展開【振り返り】
初回は、バス事故によって人生が一変した咲子と樹生の出会いを軸に、愛する人を失った悲しみと再生への一歩を描いた。一方で、随所に散りばめられた伏線や違和感が、ヒューマンドラマでありながらミステリーとしての魅力も印象づけた。終盤には、充とあずさを巡る“不倫疑惑”が浮上し、2人が信じてきた日常が大きく揺らぐ展開に。第2話では、その疑惑の真相を探る咲子と樹生の行動が本格化し、事故の裏に隠された秘密が少しずつ明らかになっていくとみられる。
【以下、ネタバレ】
出版社で雑誌編集者として働く咲子は、とある夏の日、自宅の洗濯乾燥機の調子が悪く、洗濯物を乾かしに訪れた近所のコインランドリーで、製菓メーカーに勤務する樹生と知り合った。取り込んだ洗濯物を持ち帰って畳んでいると、長野県警から、充の乗った高速バスが県内の国道で事故を起こしたとの電話が入る。急ぎ現地に向かうと、川にかかる橋からバスが転落し、充の行方が分からなくなっていると聞かされ、咲子は呆然自失となった。
ひとまず現場近くのホテルに泊まった咲子は、そこのコインランドリーで、またしても樹生に出くわし、夫が「夜には帰ってくる」と言い残して出かけたままバスの事故に巻き込まれたと説明。あずさも、樹生の知らない友人と一緒に会う約束で出かけて同じバスに乗り、遺体で発見されたという。充以外の乗員乗客は全員亡くなっていた。
後日、咲子は、長野で被害者遺族に対するバス会社の説明会に参加。先に到着していた樹生の隣に座った。責任を回避するような会社側の説明に業を煮やした遺族からの怒号が飛び交い、騒然とした雰囲気にいたたまれなくなった咲子は、会場を飛び出して事故現場へ。川に向かって夫の名を呼んで泣きながら取り乱す咲子を見かねた樹生は、彼女の腕をつかんで落ち着かせた。そして「同じような状況で分かり合えることも多いと思うんです。家も近いし。だから…助け合いませんか? 旦那さん帰ってくるまで」と持ちかけると、咲子もそれを受け入れた。
再び東京に戻って仕事に復帰した咲子に、早速樹生から「ご飯ちゃんと食べてますか?」とメッセージが届く。樹生の幼い息子・翔(久保田薫)のことも気になっていた咲子は、総菜を手土産に樹生のマンションへ。すぐに懐いた翔のかわいらしさにも癒やされ、穏やかなひとときを過ごした咲子は、洗い物をしながら、充との思い出を語ったり、急にひとり暮らしになった変化を面白おかしく話すなど、努めて明るく振る舞った。樹生は「家族亡くした人だっているんだから、自分は悲しんじゃダメだって、そう思うのやめてくださいね。つらいの、態度に出してもらって大丈夫なんで」と気遣い、「妻から見た夫と他人から見た夫の整合性を確かめたい」という理由で、充がどういう人だったのか教えてほしいと切り出した。咲子は「それは自信ないです。好きな人フィルターかかっちゃってるんで」と笑いつつ、「咲ちゃんと結婚するために生まれてきた」という殺し文句を照れくさそうに伝えた。樹生は「それ言われて、何て返したんですか?」と根掘り葉掘り聞こうとした。
別の日、ひとり自宅で夕食をとりながら、乾燥機を回していた咲子は、またしても洗濯物が乾いていないことに気づきコインランドリーへ。そこに樹生もいた。事故を起こしたバスに乗っていた若者が撮影した楽しげな自撮り動画を見て、深くため息をつく樹生は、咲子が来たことに気づき、自宅の乾燥機の調子が悪いのは、フィルターにゴミが詰まっているからで、これまでは知らない間に充が黙って掃除してくれていたのではないかと述べ、「本当にすてきな人ですね、旦那さん」とほめた。咲子は屈託なく「はい」と肯定するが、樹生は「でも僕の妻と不倫してましたよね」。耳を疑う咲子に、「いろいろ聞き出そうと思ったんですけど、すみません、もう限界で。『好きな人フィルター』ですっけ? 掃除した方がいいっすよ」ときつい言葉を浴びせた。
充とあずさには、同じコインランドリーで知り合い、それぞれの妻、夫に黙って交流していた過去があった。

