酔いが回りやすいお酒

同じアルコール量であればどの種類でも酔いの本質は同じです。しかし飲みやすさやアルコール濃度、炭酸の有無などにより、実際の酔いやすさには差が出ます。ビールやワインは一般に蒸留酒より吸収が緩やかとされています。一方で、ハイボールやカクテルなどは飲みやすさゆえに結果的に多量摂取しやすく、酔いが早く回ることがあります。そのため自分が「どれくらいのアルコールを摂っているか」を把握することが重要です。
度数の高い蒸留酒
ウイスキーや焼酎、ウォッカなどの蒸留酒は、ビールやワインに比べてアルコール度数が高く、少量でも多くのアルコールを含みます。ストレートやショットで飲むと胃内滞留時間が短くなりやすく、血中アルコール濃度が急速に上昇することが報告されています。水割りやお湯割りにしても油断はできず、「杯数」ではなくアルコール量全体を考えることが求められます。
炭酸で割ったアルコール飲料
ビールやチューハイ、ハイボールなど炭酸を含むお酒には注意が必要です。これらには炭酸による胃の運動促進などを通じて、アルコールの吸収速度を高める可能性が指摘されています。また、炭酸で口当たりが良くなることで飲み進めやすく、気づかないうちに多量摂取になりやすい点も重要です。アルコール度数の高い炭酸飲料ほど、酔いが早く回りやすいため、ペース管理と総量の把握が欠かせません。
甘味が強く飲みやすいカクテル類
ジュースやシロップで割ったカクテルは、アルコールの味や刺激がマスクされ、初心者でも飲みやすいです。その反面、結果的にアルコール摂取量が増えやすい特徴があります。ショットグラスで提供されるリキュール類も、甘味の強さから「軽いお酒」と誤解されることがあります。しかし、実際には高いアルコール度数を持つものも少なくありません。甘くて飲みやすいお酒ほど「どれだけ飲んだか」を意識することが、酔いすぎを防ぐうえで重要です。
「お酒に強くなる方法」についてよくある質問

ここまでお酒に強くなる方法について紹介しました。ここでは「お酒に強くなる方法」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
体重の少ない人が体重を増やした場合、お酒の飲める量は増えますか?
関口 雅則 医師
体重が増えると、同じ量のアルコールでも血中アルコール濃度がやや上がりにくくなる可能性があります。一般に、体重が軽い人ほど血中アルコール濃度が上がりやすい傾向にあります。しかし体重だけで「お酒の強さ」が決まるわけではありません。「お酒の強さ」にはアルコール分解酵素の遺伝的な違いや肝機能、性別、体調なども大きく関わります。そのため体重を増やせば安全に飲める量が増えると考えるのは危険です。

