小児のネフローゼ症候群のよくある質問

小児のネフローゼ症候群は将来的に完治しますか?
小児のネフローゼ症候群は、病型と治療反応により経過が異なり完治するとは一概にいえません。ステロイド薬に反応するタイプは、腎機能を保ちながら生活できる子どもが多くいます。再発が少ないまま治療を終えられる場合もあります。一方で、再発をくり返す子どももいます。小児期に治療が終わらず、思春期以降も通院が続くことがあります。成人診療科へ引き継ぐ移行医療が必要になる場合もあります。
小児特発性ネフローゼ症候群に多いステロイド感受性は、再発が多いものの腎機能の低下は少ないとされています。一方で、成人期にも再発をくり返す場合もあります。
予防接種を受けても大丈夫ですか?
予防接種は、病状と薬の内容を確認して判断します。ステロイド薬や免疫抑制薬を使っている場合、ワクチンの種類によって接種時期を調整します。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの不活化ワクチンは、接種できる場合があります。ただし、薬の量や種類によって判断が変わるため、接種前に主治医へ確認します。生ワクチンは、ステロイド薬や免疫抑制薬の量・種類によっては接種を避ける必要があります。必要性が高い場合でも、免疫状態の確認が必要です。病気のために定期接種の機会を逃した場合は、長期療養に関する制度を使えることがあります。
参照:『ステロイド薬または免疫抑制薬内服下での弱毒生ワクチン接種の多施設共同前向きコホート研究』(国立成育医療研究センター)
編集部まとめ

小児のネフローゼ症候群は、尿に蛋白が多く漏れ、むくみや体重増加が起こる病気です。小児は特発性ネフローゼ症候群が多く、微小変化型が代表的です。ステロイド薬に反応するタイプが多い一方で、寛解後に再発をくり返すことがあります。
家庭では、尿検査、体重測定、むくみの変化を確認します。学校生活では、病状が安定している時期と再発時で対応を分け、体育、給食、服薬、体調不良時の連絡方法を学校と共有しましょう。
予防接種は、薬の内容によって判断が変わります。不活化ワクチンと生ワクチンで扱いが異なるため、接種前に主治医へ確認することが大切です。
参考文献
『微小変化型ネフローゼ症候群』(小児慢性特定疾病情報センター)
『特発性ネフローゼ症候群』(東京都立小児総合医療センター)
『運動について』(日本小児腎臓病学会)
『ステロイド薬または免疫抑制薬内服下での弱毒生ワクチン接種の多施設共同前向きコホート研究』(国立成育医療研究センター)
『微小変化型ネフローゼ症候群』(日本小児科学会)
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