妻が里帰り出産のため実家へ戻ったときのエピソードです。最初は、正直「誰にも気をつかわず、自由に生活できる」と少しワクワクした気持ちもありました。しかし、実際に生活が始まると……。
静かな部屋に慣れない
妻が里帰り出産のため、実家へ戻りました。夫婦で暮らす家には僕ひとり。正直、最初はそんな暮らしを「誰にも気をつかわず、自由に生活ができるな」と思っていました。
しかし実際は……仕事を終えて家に帰っても、とにかく部屋が静か。妻と2人で暮らしていたときよりも、自分の生活音が良く聞こえる気がして、なんだか自分が部屋にうまくなじんでいない感じがしたのです。
妻といたときには、何気ない会話をして1日を終えていたのですが……。妻がいなくなってからは、話をすることもなく、夜が妙に長く感じられるように。
眠る前に、暗い部屋でスマホを見ながら、妻がいないことで父親になるのだということを改めて実感した瞬間でもありました。
通知を待つ夜
そんな生活の中で、楽しみだったのは妻からくるメッセージ。「今日は赤ちゃんがよく動いていた」とか「健診でこんなことを言われた!」とか、小さなやり取りがとてもうれしかったです。
夜にビデオ通話をすることもありました。画面越しに映る妻のおなかは前よりも大きくなっていて、「赤ちゃんが育っているんだな」と、当たり前のことを思ってはほっこりして……。
ところが、通話が終わったあとは部屋が急に静かになり、どこかしんみりとした雰囲気に。妻からもらったエコー写真を何度も見返し、子どもが生まれるうれしさを噛みしめ、妻と子どもの帰りを待ちました。

