【石川県加賀市】「山中漆器」の工房・カフェ施設『工房 静寛』がリニューアル。職人直伝の漆器体験も


漆器メーカーの守田漆器は、山中温泉地区の伝統工芸品「山中漆器」の工房・カフェスペース・販売店を兼ね備えた複合施設『工房 静寛(こうぼう じょうかん)』を、7月18日(土)にリニューアルオープンする。

『工房 静寛』がリニューアル

「鳥獣戯画」の職人工程イラスト イメージ

今回のリニューアルでは、国内外の観光客や子どもたちに向けて、製造工程が伝わる壁面イラストを導入。工房内の「木地(きじ)挽き」「漆塗り」「蒔絵(まきえ)」それぞれの壁面に、日本最古の漫画とも称される「鳥獣戯画」をモチーフにしたイラストが描かれる。ウサギやカエルが楽しく漆器を作っている様子を描くことで、職人が作業をしていない時間帯であっても、直感的に、楽しく製造工程をイメージできるようにしている。

また、廃棄されていた木くずを活用した新商品「KIJI-KUZU(キジクズ)」の販売もスタートする。

伝統工芸の世界では、後継者不足や国内外への認知拡大が急務となっている。守田漆器は2022年に『工房 静寛』をオープンし、身近に「山中漆器」に触れられる場を提供してきた。

しかし、「常に工房に職人がいるわけではないため、作業風景が見られない時間帯に工程が伝わりにくい」という課題や、「日本の伝統技術をより深く体験したい」という国内外の観光客からのニーズがあった。


今回のリニューアルでは「伝統工芸のオープン化」を目指し、言葉が通じなくても、五感で楽しみ、「山中漆器」を「地域の産業」から「世界に誇る文化」へと浸透させていく。

体験型コンテンツも展開


『工房 静寛』では、漆芸体験も提供。体験時間は60~90分で、ろくろを使った一輪挿し作り、箸漆塗り、漆絵付けや蒔絵体験など、職人が行う工程を体験できるプログラムを実施している。単なる観光記念ではなく、「職人の仕事を体感できる時間」を提供することを目的としている。

現役職人から直接学べる「3時間本格制作体験」では、ろくろを回して椀やカップ、ボウル、ぐい呑みを削り出す「木地挽き」をはじめ、「漆塗り」や「漆絵」「蒔絵」まで、伝統的な工程を本格的に体験可能。職人の技やものづくりへの思いに触れながら、自分だけの作品づくりができる。

また、映像や冊子を活用し、歴史や文化的背景を学べるコンテンツも用意。さらに、山中温泉の宿泊施設や地域事業者と連携し、工芸・食・温泉を組み合わせた観光コンテンツとして展開することで、”旅の目的地”となるスポットを目指す。

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