その『腰痛』、原因は腰だけ? 治療・リハビリの進め方と隠れた病気の見極め方を医師が解説

その『腰痛』、原因は腰だけ? 治療・リハビリの進め方と隠れた病気の見極め方を医師が解説

リハビリはどうやって進めるのか?

リハビリはどうやって進めるのか?

編集部

腰痛のリハビリは、いつから始めるのでしょうか?

佐藤先生

リハビリは、強い痛みがある程度治まってきた段階から始めるのが基本です。急性期はまず安静にして強い痛みを和らげますが、長く動かさずにいると、かえって回復が遅くなることもあります。そのため、痛みが引いてきたら無理のない範囲で体を動かすリハビリを始め、少しずつ日常生活へ戻していきます。

編集部

具体的に何をするのでしょうか?

佐藤先生

最初は、痛みを悪化させない範囲で関節や筋肉のこわばりを減らし、正しい動き方を取り戻すことから始めます。その後、体幹や股関節周辺の筋力、柔軟性、姿勢、持ち上げ動作や立ち座りの仕方などを整えます。慢性腰痛の場合、単に筋肉を鍛えるだけでなく、「痛みがあっても安全に動ける」という感覚を取り戻すことも重要です。

編集部

リハビリの内容は全員同じなのですか?

佐藤先生

画一的なリハビリの方法は存在せず、腰痛の原因や生活背景によって変わります。例えば、下肢の痛みやしびれがある人と、長時間の座位で悪化する慢性腰痛の人では、重点を置く内容が異なります。運動プログラムは一人ひとりに最適化することが大切です。痛みの性質や体力、ライフスタイル、仕事、治療目標などに合わせて細かく調整します。

編集部

リハビリを進める上で、患者さんが意識すべきことはありますか?

佐藤先生

大切なのは、「痛みを恐れてまったく動かなくなること」と、「無理をして悪化させること」の両方を避けることです。腰痛のリハビリは短期間で一気に治すというより、再発しにくい体の使い方を身に付ける過程でもあります。睡眠時間や普段の活動量、仕事中の負担、気分の落ち込みなども腰痛に影響するため、生活全体を整えながら根気よく続けましょう。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

佐藤先生

腰痛はありふれた症状ですが、筋肉や関節の負担だけでなく、腰椎分離症や腰椎すべり症、椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることもあります。整体や接骨院で施術を受けると一時的に症状が和らぐ効果は期待できるものの、原因を特定し、適切な治療方針を立てるには整形外科での診察が不可欠です。腰痛が続く、繰り返す、しびれなどを伴う場合は、まず整形外科を受診し、必要な診察や検査を受けて原因を確認しましょう。

編集部まとめ

腰痛は身近な症状だからこそ、自己流の対処で済ませてしまいがちです。しかし、痛みを和らげることと、原因を明らかにすることは同じではありません。症状が続く場合は、整形外科で診断を受けてください。

配信元: Medical DOC

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