「膵臓がんの抗がん剤」で起きる”5つの副作用”はご存知ですか?医師が解説!

「膵臓がんの抗がん剤」で起きる”5つの副作用”はご存知ですか?医師が解説!

膵臓がんで使用する抗がん剤の副作用はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が膵臓がんで使用する抗がん剤の副作用について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「膵臓がん」で使用する「抗がん剤」はご存知ですか?副作用となる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

岡本 彩那

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)

兵庫医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県浦添総合病院にて2年間研修 / 兵庫医科大学救命センターで3年半三次救命に従事、近大病院消化器内科にて勤務 /その後、現在は淀川キリスト教病院消化器内科に勤務 / 専門は消化器内科胆膵分野

「膵臓がん」とは?

膵臓がんとは膵臓にできるガンの事です。膵臓がんは胃や腸の背中側にあり、なかなか発見しづらいこと、進行が早いことなどにより見つかったときには進行がんとなっていることも少なくありません。膵臓がんが進行して手術等ができなくなった場合、抗がん剤の治療(化学療法)となることが多いでしょう。

膵臓がんで使用する抗がん剤の副作用

消化器症状

抗がん剤により、下痢や便秘、嘔気嘔吐などの消化器症状が起こることがあります。これらについては適宜吐き気止めや便秘薬などの薬で対応していきます。下痢の場合でも、かなりひどい下痢であれば下痢止めを使うことがあります。

血球減少

抗がん剤治療ではガン細胞だけではなく、全身の細胞に対して抗がん剤が効いてきます。その中でも白血球や赤血球、血小板などの血球は抗がん剤の影響を受けやすいでしょう。
抗がん剤によってこれらが少なくなってくると、感染症に弱くなってしまったり、貧血が進んでいろいろな症状が出たり、出血しやすく、血が止まりにくいなどの症状が出てきます。
そのため、抗がん剤を投与する前は毎回血球の値を確認し、値が少なくなっていれば薬の量を減らしたり一旦投与を中止したりと調整していきます。

倦怠感

抗がん剤を投与すると身体のだるさが表れてくることがあります。抗がん剤治療を始めてすぐの時はあまり感じない人も多いのですが、これを複数回繰り返していくと、徐々に体がだるい、という症状が出てきます。特に抗がん剤を投与した直後であったり、何度か繰り返し投与して身体に蓄積されたタイミングであったりするときに多く出てきます。
身体が少しだるい程度であればそのまま抗がん剤を投与することも多いですが、身体がだるすぎて動けない、一人で歩けないなどの症状になった場合は、抗がん剤の量を減らしたり、いったん中止するなどを検討していきます。

肝機能障害

先に述べた通り、抗がん剤はガン細胞だけではなく身体中の細胞に対しても効いてきます。そのため、肝臓の細胞に対しても効果を発揮してしまい、肝機能障害が現れることがあります。肝機能も抗がん剤投与前に確認し、よほどひどい肝機能障害があれば薬の減量・中止を検討していきます。

その他

膵臓がんに対する抗がん剤の副作用としては上に挙げた症状以外にも複数あります。脱毛などは一般的に思い浮かべる症状の代表的なものでしょう。
その他、抗がん剤の種類にもよりますが、手足がしびれてしまったり、肺炎(間質性肺炎)を起こしたりなど様々な症状を起こすことがあります。抗がん剤治療を検討する際に医師から説明がありますが、疑問があれば聞いておくようにしましょう。
また、これらの副作用の中で間質性肺炎は一度起これば命に関わることもあります。発熱や呼吸困難感、空咳などが続く場合は病院を受診しましょう。

配信元: Medical DOC

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