手厚い支援の中で過ごした1泊2日
そして迎えた当日。送り出す側の親としては、少し緊張します。
「何かトラブルを起こしたりはしないだろうか」
「施設のものを汚してしまわないだろうか」
「パニックにならないだろうか」
そんな心配が頭をよぎりました。しかし、学校側の引率体制を見ると少し安心感が出てきます。
引率する先生の体制は、子ども2人に対して1人つくことができるくらいの人数、さらにボランティアの方々も参加してくださったそうです。一般的な学校の行事ではなかなか見られない手厚さだと思います。
宿泊施設では、息子は初めての環境に少しソワソワし、落ち着かない様子を見せた場面もあったと聞きました。それでも大きなかんしゃくを起こすことなく過ごせたとのこと。
友だちと食事をし、一緒に活動し、同じ部屋で眠る。息子にとっては、どれも貴重な経験だったことでしょう。
驚くことに、一度寝たらなかなか起きない息子が、宿泊訓練先では午前5時台に起きたそうです。普段とは違う場所で、友だちと一緒に寝る特別感。そんな非日常のドキドキがあったからかもしれません。
息子は宿泊訓練がどんな感じだったか、私に話してくれませんが、代わりに先生が宿泊訓練のしおりに、びっしりと1泊2日の息子の様子を書いてくれていました。おかげで私は、息子の充実した時間を知ることができたのです。
宿泊訓練を終え、無事に学校から帰宅した息子は、眠そうながらもどこか満足そうな顔をしていました。やはり、疲れもあったのでしょう。夕方からぼんやりと過ごし、いつもより早く眠ってしまいました。
大きなトラブルもなく帰ってきてくれたことに私は心からほっとして、息子が持ち帰った大量の汚れ物の処理に取り掛かったのでした。
息子だけでなく家族にとっても特別な時間だった
実は息子が宿泊訓練へ行っている間、私にも少しだけ非日常の時間がありました。きょうだい児である娘と2人で、夜に外食に出かけたのです。
普段は息子がいるので、夜2人で外食なんてできませんが、その日は娘とゆっくり話をしながら食事を楽しめました。
娘は、「お兄ちゃんは今ごろ何をしているかな」と息子のことばかり話していて、娘にとっても「いつもいる兄がいない」ことが気になっているようでした。それでも、平日夜の母娘2人での外食は特別な時間で、娘もとてもうれしそうでした。
私も久しぶりに穏やかな時間を過ごすことができて、ありがたかったです。
