GIST(消化管間質腫瘍)の治療法
転移のないGISTでは腫瘍の大きさと核分裂像の数を組み合わせにより再発リスクが分類されます。低リスクであれば腫瘍が切除できれば経過観察となりますが、高リスク群では術後に薬物療法を追加します。転移、切除不能、再発があるものでは、基本的には薬物療法が選択されます。
外科的手術
GISTは胃がんや大腸がんと比較して周囲の臓器へ浸潤したり、リンパ節へ転移したりすることは稀と言われています。そのため、転移がなく、腫瘍を完全に切除することできる場合には、完全に取りきることで完治が期待できます。また、周囲への浸潤やリンパ節への転移がなければ臓器の機能を温存するために部分切除が行われます。
薬物療法
転移があるもの、局所病変が進行していて取りきれないもの、再発例は薬物療法が第一選択となります。また、手術を行ってもハイリスク群である場合は薬物療法を追加します。薬物療法は基本的に分子標的治療薬のイマチニブを服用することが多いです。しかし、この薬剤が効かない場合には他の薬を使用することもあります。
「GIST(消化管間質腫瘍)」についてよくある質問
ここまでGIST(消化管間質腫瘍)について紹介しました。ここでは「GIST(消化管間質腫瘍)」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
GIST(消化管間質腫瘍)はがんなのでしょうか?
和田 蔵人 医師
GISTは筋肉層に発生した悪性の腫瘍です。いわゆる「がん」は上皮細胞から発生した悪性腫瘍を指しますが、GISTは上皮細胞由来のがんではありません。この意味ではGISTはがんではありませんが、一般的には悪性腫瘍を「がん」ということが多いため、広い意味では消化管の筋肉層に発生したがんと言っても良いでしょう。
GIST(消化管間質腫瘍)は完治するのでしょうか?
和田 蔵人 医師
GISTは低リスク群で、切除が可能であれば生命予後は良い病気です。完治も見込めると考えられます。しかし、高リスク群では再発や転移の可能性が高いため注意が必要です。

