●拷問の「専門教育」、敷地内には犠牲者を埋める場所も
こうした暴力は組織的におこなわれていたと女性たちは証言する。
「取り調べの際、連中は臆面もなく、彼らがいかに女性を痛めつけ拷問するかの専門的な『教育』を受けていることを語りました」(ユリアさん)
さらに、収容所内で命を落とした人もいたという。
「収容所の敷地内には、激しい拷問や虐待に堪えかね、命を落とした犠牲者を埋める場所さえありました」(ユリアさん)
●「まだ大勢が拘束されている」生還者たちの訴え

今回インタビューに応じた女性たちは捕虜交換などで解放された。
しかし、占領地域ではいまも多くの民間人が拘束されているという。
「まだ解放されていない女性たちが大勢います」 「ロシアが占領している地域では、今も女性たちが次々に拘束されています。むしろ、以前よりも酷い状況かもしれない」
そして、「女性たちの拘束や拷問はジェノサイド(※2)であり、プーチン大統領やロシア軍関係者は、その法的責任を問われるべきです」と話す。
ロシア側が情報を公開していないため、実数は不明だが、ウクライナ当局はロシア側に拘束されている民間人は少なくとも約1万6000人と認定している。実際にはさらに多い可能性も指摘されている。
国際社会には、民間人の即時解放をロシア側に求めるとともに、拷問や性暴力の実態を解明し、責任追及を進めることが求められている。
(※1)団体のFacebookページ (※2)ジェノサイドとは、国民や民族等の集団の全部或いは一部を破壊することを目的に行われる殺戮その他の人権侵害。国際法上、最も重い罪とされ、その阻止や責任追及は、強制力を伴う国際社会が果たすべき義務とされる。

