父親目線で“自然に出てきた言葉”で語る
――男の子が生まれて、すぐに発信を始めたんですね。おれとうちゃん:生後10日くらいで始めています。「芸人としてバズらないわけにはいかないから、ちゃんと綿密に考えよう」というのもなく、「なんのリアクションもなくていいや。自分のはけ口として使わせてもらおう」と思って始めたのがきっかけですね。
――それが、“精査してない言葉”ということになるわけですね。
おれとうちゃん:そうかもしれないです。「おもしろいセリフを考えるぞ」とかも一切なく。「なんか、あの……なんでしたっけ? あの、あれ」みたいな、自然に出てきた言葉というか。別にうまいことを言えてなくても、それでもいいからっていう。
妻一人で抱えていたものを一緒に背負った結果、「大変だなあ」と思えたので、育児をしてみたお父さんの目線でなにか喋れたら……と、今は思っています。
――なるほど、お父さんの目線で。当然、世のママたちはその苦労を知っている。でも、パパ側は知ろうとはしているけれどあまり実感しきれていない。それをパパ側に向けて発信していく?
おれとうちゃん:批判を恐れず言うと、父親って圧倒的に自覚不足だと思うんです。子どもができたら外で一生懸命仕事して、たまの休みは自分のこともやりつつ家のこともやれている……そういう姿を最高の父親像と捉え、どうしても「自分軸」で物事を考えてしまう。僕も1人目の出産のときはそう考えていました。
パパとママの“中立国”としてやっていきたい
――おれとうちゃんの動画でありましたね。「ママはとっくに子ども軸になっている」って。おれとうちゃん:そうです。ママは軸をとっくに自分から子どもに移し、“子どもファースト”で考えているから、そこで気持ちの乖離が起こる。パパは自分が主軸になっているから、どうしたってママはイライラするだろうし、SNSではママがイライラしている情報ばかり流れてくるし。
――育児の背負い方の比重がママ側に偏っているから、「子ども軸」と「自分軸」の差異が生まれてしまうのでしょうね。
おれとうちゃん:そうなったら、パパ側は「いや、そっちはそっちでママはどんだけ偉いんだ!?」と反発してしまう。だから、負の連鎖がすげえ続いてますよね。
――負の連鎖、まさに。
おれとうちゃん:冷戦じゃないですか、パパとママのネット上のやり取りって。でも、パパ側の気持ちもめちゃめちゃわかるので「こういうお父さんって本当に最低ですよね」という発信ではなく、「いや、そうなんですけどね。気持ちはわかるんですけど、一旦許してくださいよ」のスタンスを取りつつ、「家で家事をずっとやってるママはどんだけ偉いか、ちゃんとわかんなきゃだめだよ」というスタンスにも立ちつつ、中立国として生きていきたいなと思っています。
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――なるほど、おれとうちゃんは中立国。
おれとうちゃん:はい(笑)。

