1年前の秋、義父の一周忌で親族が集まったときのことです。厳かな空気の中で法要が進んでいたのですが、隣に座っていた5歳の孫のひと言で、場の空気が一瞬にして変わってしまいました。子どもならではの素直な疑問に、私は冷や汗をかくことになったのです。
義父の一周忌で親族が集まって
義父の一周忌で、親族が集まったときのこと。静かに読経が続く中、私の隣には5歳の孫が座っていました。
孫はしばらくの間、祭壇のほうをじっと見つめていました。何か気になるものでもあるのだろうかと思いながら見守っていたところ、突然、大きな声で「ばあば、ひいじいじって、まだ起きないの?」と聞いてきたのです。
その瞬間、部屋の中が一気に静まり返りました。親族全員の視線が、こちらに集まったように感じました。
無邪気な質問に冷や汗
私は慌てて「しーっ」と言いながら、孫の口をそっと押さえました。けれど孫には悪気がなく、続けて「だって、ずっと寝てるよ? おなかすかないの?」と、純粋な顔で尋ねてきたのです。
その言葉に、私はいっそう慌ててしまいました。厳かな場面だっただけに、どう受け止められるのかと気が気ではありませんでした。
一方で、義母は驚きながらも笑いをこらえているようでした。住職までもが肩を震わせていて、私は恥ずかしさと焦りで、冷や汗が止まりませんでした。

