夫が定年退職して家にいるようになってから、私の生活は少しずつ変わりました。これまで日中はひとりで簡単に済ませていた昼食も、夫の分まで用意するのが当たり前に。毎日のことだけに負担を感じるようになった私は、思い切って昼食の作り置きをやめてみることにしました。
増えた昼食の負担
夫が定年退職するまでは、平日の昼間は私ひとりで過ごすことがほとんどでした。昼食も前日の残り物や簡単なもので済ませ、自分の用事に合わせて一人で自由に動いていました。
ところが、夫が毎日家にいるようになると、朝食を片付けたと思ったら、すぐに昼食のことを考えなければならなくなりました。夫は悪気なく「今日の昼は何?」と聞いてくるだけなのですが、そのひと言がだんだん重く感じられるようになったのです。
最初のうちは、作り置きのおかずを用意したり、麺類を作ったりしていました。しかし、それが続くうちに、私は自分の時間を昼食のために細切れにされているように感じました。
自分で用意してと伝える
ある日、私は思い切って夫に「昼食は各自で用意することにしよう」と伝えました。すると夫は少し驚いた顔をして、「え、自分で?」と聞き返しました。
私は責めるような言い方にならないよう気を付けながら、「私も毎日昼食を作るのは負担になってきたの。冷蔵庫にあるもので簡単に済ませてもいいと思う」と話しました。
その上で、冷凍うどんの温め方や、卵焼きの作り方、前日の残り物をどう組み合わせればよいかを一緒に確認しました。夫は最初こそ戸惑っていましたが、「これくらいならできるかもしれない」と言ってくれました。

