当時付き合っていた彼女とのデート帰り、少し話し込んでいるうちに終電を逃してしまいました。思いがけないハプニングに戸惑いながら入った深夜のファミレスで、何気なく口にしたひと言が、僕たちの人生を大きく変えることになったのです。
終電を逃したことで始まった、深夜の話し合い
その日はいつも通りデートを楽しみ、駅まで歩いていました。
気づけば時間は終電ギリギリ。急いで改札へ向かったものの、あと一歩間に合わず、電車は出発してしまいました。
「どうしようか」
漫画喫茶やタクシーなども考えましたが、結局近くのファミレスで始発まで時間をつぶすことにしました。
深夜の店内は静かで、最初は他愛のない話をしていたものの、次第に会話も途切れがちに。普段ならそのまま解散していたはずの時間が続くことに、どこか不思議な空気を感じていました。
長い沈黙のあと、僕はふと口を開きました。
「僕たち、このままでいいのかな……」
自分でも、なぜその言葉が出たのかはわかりません。ただ、付き合って数年が経ち、この先のことを考える機会が増えていた時期だったからこそ、自然と口からこぼれたのだと思います。
避けてきた話題と向き合うことに
僕のひと言をきっかけに、彼女も静かに話し始めました。
結婚についてどう考えているのか。仕事や住む場所はどうしたいのか。子どもは欲しいと思っているのか。
それまで何となく避けてきた将来の話を、一つひとつ本音で話し合いました。
考え方がまったく同じだったわけではありません。意見がぶつかる場面もあり、沈黙が流れることもありました。
それでも、お互いの気持ちを隠さずに伝え合ったことで、「一緒に歩んでいきたい」という気持ちは同じなのだと確認できたのです。

