「脳腫瘍」が末期になると現れる”5つの症状”はご存じですか?医師が解説!

「脳腫瘍」が末期になると現れる”5つの症状”はご存じですか?医師が解説!

脳腫瘍の末期症状はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「脳腫瘍の余命」はご存知ですか?グレード別に医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師:
村上 友太(医師)

【経歴】
医師、医学博士。
福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長、東京予防クリニック院長を歴任。現在は神宮前統合医療クリニックなどで脳機能向上、認知症予防を中心に診療している。
【資格・所属】
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本健康経営専門医

「脳腫瘍」とは?

脳腫瘍とは、脳そのものや、脳の周りの組織(脳神経、髄膜(ずいまく:脳を包む膜)、下垂体(かすいたい:ホルモンを出す小さな器官)など)にできる腫瘍(できもの)の総称です。できる場所や、どんな種類の細胞から発生したかによって、非常に多くの種類があり、おとなしい良性のものから、進行が早く治療が難しい悪性のものまで様々です。症状は、腫瘍の大きさ、できた場所、成長する速さによって異なり、頭痛、吐き気、手足の麻痺(まひ)、感覚の異常、見え方の異常、性格が変わる、物忘れなどの認知機能の低下、痙攣(けいれん)などが現れることがあります。

脳腫瘍の末期症状

脳腫瘍が進行し、末期(病気が最終段階に入った状態)になると、腫瘍が大きくなることによる脳の圧力の上昇や、脳の広い範囲の機能が障害されることによって、様々な症状が現れます。症状は患者さんによって異なりますが、一般的に以下のようなものが見られることがあります。

意識障害

意識の状態が徐々に悪くなっていきます。例えば、傾眠(けいみん:ぼんやりして眠そうにしている)、昏迷(こんめい:強く刺激しないと反応しない)、昏睡(こんすい:呼びかけや刺激に全く反応しない)などがあります。
意識状態が良くない場合には、患者さんが安全な体勢を保てるようにし、呼吸がしやすいように気道を確保することが重要です。すぐに医療機関に連絡して、指示を仰ぐようにしてください。

持続的な頭痛と嘔吐

脳腫瘍によって脳の圧力が上がると、持続的で激しい頭痛が起こり、吐き気や嘔吐(食べたものを吐くこと)を伴うことがあります。
一般的な頭痛薬はあまり効果がないことが多いので、症状が悪化する場合は、無理せずに医療機関を受診するようにしてください。

痙攣の頻度増加

脳の機能の異常が進むと、痙攣(手足が急に突っ張ったり、ガクガクしたりする)が起こる頻度が増えたり、痙攣が長く続く状態(重積発作:じゅうせきほっさ)になったりすることがあります。
痙攣発作が長く続くと、呼吸の状態が不安定になる危険性があります。もし座っている状態で痙攣が始まったら、倒れて怪我をしないように、まずは安全な場所に寝かせ、体を締め付けるものを緩め、気道を確保してください。痙攣が続くようなら、すぐに医療機関に連絡してください。

麻痺の進行

手足の麻痺(動かしにくくなる、力が入りにくくなる)が徐々に進み、最終的には全身が麻痺してしまうことがあります。
無理に動かそうとせず、安静にしてください。症状の進行が見られた場合は、担当の医師に連絡してください。

呼吸困難

脳腫瘍やその周りのむくみ(浮腫:ふしゅ)によって、脳の呼吸を調整する部分(脳幹:のうかん)が圧迫されると、呼吸が浅く速くなったり、呼吸のリズムが乱れたりすることがあります。
患者さんが楽な体勢を取れるようにし、必要に応じて酸素を吸入させます。呼吸の状態が悪い場合は、すぐに救急車を呼んでください。

配信元: Medical DOC

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