スマホに苦手意識を持っている親世代は少なくありませんよね。「使い方が難しそう」と“ガラケー”一筋だった義父でしたが……?
ようやく始まったスマホ生活
義父は、つい最近までガラケーを使っていました。
長年使っていた端末が壊れたことをきっかけにスマホへ買い替えたのですが、本人はあまり乗り気ではありません。
周囲も「お父さんには難しいだろう」と考えていたようで、積極的に使い方を教える人もいませんでした。
私は帰省するたびに、LINEやメッセージの送り方を教えていました。ところが、そのたびに最初からやり直しです。
「LINEはどこを押すんだっけ?」
「写真はどこで見れるんだ?」
毎回そんなやり取りの繰り返しでした。
それでも孫の写真だけは見られるようになり、「おっ、見れた見れた!」と嬉しそうにしていたので、それで十分だと思っていたのです。
実際、使い道を聞いても「電話以外は使ってないよ」という返事ばかり。
そのため私は、スマホは電話専用になっていると考えていました。
電話している相手は誰?
ある日、義父が台所でお餅を手に何やら考えていました。
「これ、レンジでできるのかな?」
私は「少しぬらしてから温めると、柔らかくなりますよ」と答えました。
ところが義父は、「ふーん」と言ったまま部屋を出て行ってしまったのです。
しばらくすると、別の部屋から話し声が聞こえてきました。
「もしもし、お餅ってレンジで食べられるの?」
(えっ? そんなことで誰に電話してるの!?)
親戚でしょうか、それとも友人でしょうか。私は思わず耳を傾けました。
すると相手は、
「電子レンジで30秒ほど加熱してください」
「様子を見ながら追加してください」
と、やけに的確。
(親戚にしては詳しいし、なんだか声が若い)

