楽しい経験で、嫌な思い出を上書き
バスを降りたあと、3歳の娘はぽつりと「バスって、怖いんだね」とつぶやきました。その後しばらくはバスの絵本を開かなくなり、毎日のように遊んでいた乗り物のおもちゃにも、あまり触れなくなってしまったのです。
娘があんなに楽しみにしていた“初めてのバス”。それがたった数分の出来事で、キラキラした憧れが壊されてしまったことを、今でも忘れることができません。
しかし、このまま終わらせたくないと思った私は、しばらく時間を置いてから家族みんなでテーマパークのバスに乗ってみることにしました。最初は少し緊張した様子の娘でしたが、車内から見える景色やテーマパークの雰囲気に夢中になり、降りるころには笑顔を見せてくれました。
帰宅してからは再びバスの絵本を開くようになり、乗り物のおもちゃで遊ぶ姿も戻ってきました。一度はバスへの憧れが消えてしまったものの、家族で少しずつ楽しい経験を重ねることで、また前向きな気持ちを取り戻せたのだと思います。
子どもにとって初めての経験は、大人が思う以上に印象に残るものです。だからこそ、嫌な思い出だけで終わらせず、楽しい経験で上書きしてあげることの大切さを実感した出来事でした。
著者:大野智子/30代女性。2021年生まれ、2025年生まれの娘たち、夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅でライター業の仕事に取り組んでいる。我が子の初めてを全力で応援したくて、カメラを猛勉強中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
※AI生成画像を使用しています

