「コンビニ弁当」「レトルト」の保存料が高血圧・心血管疾患リスクと関連――今日からできる予防法を医師が解説

「コンビニ弁当」「レトルト」の保存料が高血圧・心血管疾患リスクと関連――今日からできる予防法を医師が解説

コンビニ弁当やレトルト食品、缶詰など、忙しい毎日についお世話になりがちな加工食品。加工食品の保存には「保存料」が欠かせません。
今回、摂取量によって心血管疾患や高血圧のリスクが高まる可能性があることが、大規模な研究で示されました。この内容について後平先生に伺いました。

後平 泰信

監修医師:
後平 泰信(医療法人徳洲会札幌もいわ徳洲会病院)

2009年に旭川医科大学医学部を卒業。循環器内科のスペシャリストとして、長年、札幌東徳洲会病院を中心に救急医療や心疾患の治療に従事。2023年には睡眠・無呼吸・遠隔医療センター長を歴任し、最新技術を用いた診療体制の構築に尽力。2024年より病院長に就任し、2025年10月の「札幌もいわ徳洲会病院」への名称変更。日本循環器学会 認定循環器専門医。日本睡眠学会 総合専門医・指導医。日本スポーツ協会公認 スポーツドクター。日本内科学会 認定内科医。

研究グループが発表した内容とは?

編集部

ソルボンヌ・パリ・ノール大学などの研究グループが発表した内容を教えてください。

後平先生

ソルボンヌ・パリ・ノール大学の研究員らは、参加者の食事内容を最大96回の24時間食事記録(前日に食べたものを詳しく聞き取る調査)で把握し、食品添加物への曝露量(体内に取り込まれた量)は成分データベースと実際の食品の分析データから算出しました。その上で、統計的な調整を行った生存時間解析(発症までの期間をもとにリスクを比較する手法。コックス比例ハザードモデル)により、保存料の累積摂取量と病気の発症との関連を調べました。対象は11万2395人(女性78.7%、平均年齢42.8歳)で、追跡期間の中央値は7.9年でした。抗酸化性以外の保存料を多く摂取しているグループは、高血圧の発症リスクが29%、心血管疾患の発症リスクが16%高く、抗酸化性の保存料を多く摂取しているグループも高血圧リスクが22%高いという結果でした。個別の添加物でも、8種類が高血圧リスクの上昇と、1種類が心血管疾患リスクの上昇と関連していました。

テーマに関連する高血圧の予防法について

編集部

今回のテーマに関連する高血圧の予防法について教えてください。

後平先生

高血圧を予防するには、日常生活のちょっとした工夫が大切です。塩分の摂りすぎは体に水分をため込み血圧を上げるため、1日6g未満を目安にしましょう。また、寒い季節は急激な温度差で血管が収縮し血圧が上がりやすいので、外出時は肌の露出を減らし、居間と浴室・トイレの温度差をなるべく小さくしましょう。入浴は熱い湯を避け、40℃程度のぬるめのお湯に5〜10分ほど浸かることをおすすめします。さらに、排便時のいきみが長く続くと血圧が上がるため、繊維の多い野菜を摂るなどして便秘を予防し、スムーズな排便を心がけましょう。これらを日々意識して、無理なく血圧管理に取り組んでみてください。
配信元: Medical DOC

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