脳腫瘍の検査法や治療法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「脳腫瘍の余命」はご存知ですか?グレード別に医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
村上 友太(医師)
医師、医学博士。
福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長、東京予防クリニック院長を歴任。現在は神宮前統合医療クリニックなどで脳機能向上、認知症予防を中心に診療している。
【資格・所属】
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本健康経営専門医
「脳腫瘍」とは?
脳腫瘍とは、脳そのものや、脳の周りの組織(脳神経、髄膜(ずいまく:脳を包む膜)、下垂体(かすいたい:ホルモンを出す小さな器官)など)にできる腫瘍(できもの)の総称です。できる場所や、どんな種類の細胞から発生したかによって、非常に多くの種類があり、おとなしい良性のものから、進行が早く治療が難しい悪性のものまで様々です。症状は、腫瘍の大きさ、できた場所、成長する速さによって異なり、頭痛、吐き気、手足の麻痺(まひ)、感覚の異常、見え方の異常、性格が変わる、物忘れなどの認知機能の低下、痙攣(けいれん)などが現れることがあります。
脳腫瘍の検査法
脳腫瘍の診断には、主に画像検査が行われます。
MRI(磁気共鳴画像)検査
磁石と電波を使って、脳の様々な方向の断面の画像を作り出す検査です。脳の柔らかい組織の状態を詳しく見ることができ、腫瘍の大きさ、できた場所、周りの脳の組織との関係などを細かく調べることができます。造影剤(ぞうえいざい:血管などをよりはっきり写すための薬)を使うことで、腫瘍の悪性度や血管の分布などをさらに詳しく調べることができます。検査時間は30分から1時間程度かかることがあります。
CT(コンピュータ断層撮影)検査
X線を使って、脳の断面の画像を撮る検査です。MRIに比べて、骨の状態や出血、石灰化(カルシウムがたまること)の有無などを素早く確認できます。緊急時など、迅速な診断が必要な場合によく行われます。検査時間は5分から20分程度です。
病理検査
手術や生検(せいけん:腫瘍の一部を採取する検査)で採取した腫瘍の組織を、顕微鏡で詳しく調べる検査です。この検査によって、腫瘍の種類や悪性度が最終的に確定します。

