子どもがBGM、画像を無断使用…親に「高額請求」も!? 夏休みのSNSトラブル予防策【弁理士が解説】

子どもがBGM、画像を無断使用…親に「高額請求」も!? 夏休みのSNSトラブル予防策【弁理士が解説】

子どもの投稿で親が責任を負うことも民事と刑事で考え方が違う

 では、子どもが著作権侵害をした場合、親は責任を負うのでしょうか。結論から言うと、民事上の責任については、親が責任を負うケースがあります。民法では、責任能力のない未成年者が他人に損害を与えた場合、その保護者(監督義務者)が責任を負うと定められているからです。

 例えば、子どもが人気楽曲を無断で動画に使用したり、他人の写真を転載したりした場合、状況によっては権利者から削除要請や損害賠償請求を受けることも考えられます。民事上は「子どもが勝手にやったことだから関係ない」とは言い切れない場合があるため注意が必要です。

 一方で、親自身が投稿に関与していない限り、通常は親自身が「刑事責任」を問われることはありません。

 近年は、スマホさえあれば簡単に動画を投稿できるため、保護者が知らないうちに子どもが著作物を利用していたというケースも少なくありません。

実は学校の先生も悩んでいる

 著作権の問題は、家庭だけでなく学校現場でも悩みの種になっています。実際、私のもとには「子どもたちが提出した夏休みの課題作品が著作権侵害かどうか判断するのが難しい」「校外のコンクールに応募した作品について、後から問題が発覚しないか心配」といった相談が寄せられることがあります。

 世の中には、受賞後に著作権上の問題が判明し、賞が取り消しになったケースもありますが、こうしたケースではたくさんの関係者が傷を負います。受賞した子ども本人だけでなく、保護者や学校、審査に携わった関係者にも大きな影響が及ぶことがあります。

 インターネット上では膨大な画像やイラストが存在しますし、生成AIも普及した現在では、作品が本当に本人の創作なのか、どこまで参考にしたのかを見た目だけで判断することは簡単ではありません。

 先生方も、子どもたちも、そして保護者も、著作権について迷いながら対応しているのが現状と言えるでしょう。

配信元: オトナンサー

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