「ここに住みたい!」ひと目惚れのA案から要望を凝縮したB案へ。建築家の提案力に驚いた理由【50代後半からの建築家との家づくり②】

「ここに住みたい!」ひと目惚れのA案から要望を凝縮したB案へ。建築家の提案力に驚いた理由【50代後半からの建築家との家づくり②】

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。

先週の記事では、建築家Yさんとの初回打ち合わせから3週間後、3つのプランを提案してもらったときの驚き、そしてA・B・Cの3案のうち2案には、敷地周辺の道路や建物まで再現した模型も用意されていたことに度肝を抜かれたというエピソードを紹介しました。

そのプレゼンで私が断然惹かれたのはA案で、模型を見た瞬間、「もはや、ここに住みたい!」と思ったほど。(インスタストーリーズでの模型、ご覧いただけましたか?)

ところが、その後のやり取りを経て、私たちが選んだのはB案。第一印象とはまったく違う結果になりました。間取りを決めるのって、本当に大変ですよね…。私たちの経験が少しでも役立てば嬉しいです。

■A案にひと目惚れ。B案・C案との比較で見えたこと

私たちが購入した土地は変形地ですが、それを逆手に取り、家そのものをひし形にしたA案。外観も空間構成も模型ありのプレゼンだからこそのインパクトがあり、ほかでは見たことのないユニークなデザインにひと目惚れ!

「この土地だからこそできる家」という強い個性に、私はすっかり心をつかまれました。

一方で、ひし形の建物には、どうしても使い切りにくい部分が生まれます。希望する空間を確保するには面積を少し広げる必要があり、その分、建築コストが上がる可能性も考えなければなりませんでした。

初回のB案は、外観の形こそシンプルでしたが、間取りはかなり攻めたもの。1階には大きな土間があり、2階にはLDKの高天井+ロフトを思わせる構成もあります。こちらも十分に魅力的でしたが、それでも第一印象ではA案が圧勝。

C案は、広いLDKと大きな土間を1階に置いた、比較的オーソドックスな1階リビングプランでした。オーソドックスといっても、土間の使い方などにはYさんらしい個性とユニークさがてんこ盛りではありました。

一般的に、50代後半の家づくりでは、1階リビングを勧められることが多いようです。それでも私たちは、あえて2階リビングを希望していました。そのためC案は候補から外れることに。なぜ2階リビングにこだわったのかは、別の記事で詳しくご紹介しますね。

■11項目の要望から、大きく変わったB案へ

A案に惹かれた私たちは、初回プレゼンの2日後、A案の基本レイアウトを生かしながら実現したい要望をまとめて提出しました。そのうちの3項目がこちら。

  • 脱⾐室は独⽴させたい(洗⾯化粧台とは別室)
  • キッチン、通路幅、食洗機、収納部の具体的な寸法要望
  • 新居でも継続使用予定家具と新たに購入計画アイテムとその詳細寸法

これも別記事で取りあげたいと思いますが、3つめの実際に使う、あるいは使いたい家具や家電・小物などの詳細サイズ(幅・奥行・高さ)をこの段階で伝えておくのはとても重要であるということ。建売住宅やマンション購入の場合は、物件リサーチ段階でリストアップしておく項目ですよ!

さて、その後はオンラインで詳しいヒアリングと予算感の確認を行い、初回プレゼンから3週間弱で修正されたA2案とB2案が届き、オンライン打ち合わせで詳細説明を受けました。

第2回のB案は、初回案のシンプルな外観や基本構想を踏襲しながら、間取りが大きく変わっており。

図面を見ると、独立した脱衣室やランドリースペース、パントリーなど、私たちが伝えた要望が随所に組み込まれています。けれども、それは要望を一つずつ、そのまま足しただけの間取りではなく、限られた空間を無駄なく使いながら、私たちが本当に実現したかった暮らしが一つのプランとして整理されていたのです。

シンプルな外観も好みに合い、A案より建築コストを比較的抑えられる可能性も感じました。「A案がいい」と言っていたはずなのに、気づけば「B案のほうが良き!」に変わっていくのは新鮮な驚きでした。

ちなみに、初回は夫婦ともA案、第2回はB案と、意見が分かれそうな大きな選択なのに、不思議なくらい一致していていました。

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