「熱中症」に一度なると「なりやすくなる」のはどうして?再発を防ぐ方法も解説!

「熱中症」に一度なると「なりやすくなる」のはどうして?再発を防ぐ方法も解説!

熱中症のかかりやすさについてよくある質問

熱中症のかかりやすさについてよくある質問

熱中症になりやすい体質はありますか?

もともとの体質や持病によって、熱中症になりやすい方がいます。皮下脂肪が多い体型の方は、身体の熱を外に逃がしにくく、体温が上がりやすいです。また、運動習慣がなく汗をかきにくい方や、暑さに慣れていない方も、熱中症のリスクが高まります。糖尿病や高血圧、心臓病、腎臓疾患などの持病がある方は、自律神経の働きが乱れて体温調節がうまくいかなかったり、利尿薬などで脱水になりやすかったりします。

子どもや高齢の方は特になりやすいのですか?

はい、子ども、特に乳幼児と高齢の方は、熱中症のリスクが高いとされています。子どもは体温調節機能がまだ十分に発達しておらず、体温が変化しやすい特徴があります。

身長が低く地面に近いため、アスファルトなどからの照り返しの影響も受けやすくなります。一方、高齢の方は暑さやのどの渇きを感じにくく、体内の水分量や汗をかく機能も低下しやすいため、体温が上がりやすくなります。

参照:『熱中症環境保健マニュアル2022』(環境省)

暑熱順化にはどのくらいの期間がかかりますか?

個人差はありますが、一般的に暑熱順化には数日から2週間ほどかかります。暑い環境でウォーキングなどの運動を始めると、3〜4日後から少しずつ汗をかきやすくなります。

さらに1〜2週間続けることで、体内の血液量が増え、汗の塩分濃度が薄くなり、暑さに適応しやすくなります。ただし、涼しい環境ばかりで過ごしていると効果は少しずつ弱まります。夏本番を迎える前から、無理のない範囲で軽く汗をかく運動を続け、暑さに慣れる習慣を維持しましょう。

参照:『熱中症ガイド』(厚生労働省)

一度なると毎年なりやすくなりますか?

一度熱中症になったからといって、毎年かかるわけではありません。ただし、リスク要因を抱えたままであれば、翌年以降も同じような状況で発症する可能性があります。

暑い環境での作業やスポーツ、水分補給を忘れがちな習慣、熱中症になりやすい持病などが変わらないまま夏を迎えると、同じ条件で再発しやすいです。一方で、過去の経験を教訓にし、暑くなる前から暑熱順化を行い、エアコンの使用、水分・塩分補給、十分な睡眠を意識すれば、再発リスクを下げることは十分に可能です。

編集部まとめ

編集部まとめ

過去に熱中症にかかった経験がある方は、再び熱中症になるリスクが高まると指摘されています。これは、過去に受けた影響だけでなく、もともと暑さに弱い体質や体温調節の苦手さ、熱中症になりやすい環境や生活習慣が関係していると考えられます。再発を防ぐには、十分な睡眠と食事による体調管理、のどが渇く前の水分・塩分補給、エアコンの適切な使用、夏前からの暑熱順化を組み合わせることが大切です。

以前もかかったから今年も危ないかもしれないという自覚を持ち、急に暑くなった日や体調がすぐれない日は無理を避けましょう。涼しい環境で休み、めまいや頭痛、吐き気などの不調がある場合は、早めに周囲へ伝えてください。症状が強い場合や回復しない場合は、我慢せず病院で相談しましょう。

参考文献

『熱中症環境保健マニュアル2022』(環境省)

『熱中症診療ガイドライン2024』(日本救急医学会)

『日常生活における熱中症予防指針Ver.4』(日本生気象学会)

『職場における熱中症予防対策マニュアル』(厚生労働省)

『熱中症ガイド』(厚生労働省)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。