女優の蒼井優が主演を務める連続ドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系)の第3話が24日に放送される。第2話では、行方不明となった瀬尾充(松山ケンイチ)と事故で亡くなった園田あずさ(夏帆)が毎月「第3金曜日」に会っていた理由を巡る謎が深まった。そして第3話では、充の妻・咲子(蒼井)にかかってきた長野県警からの1本の電話をきっかけに、事故の真相が大きく動き始める。予告には泥だらけのスマートフォンやサービスエリアで手掛かりを探す姿も映し出されており、充の足跡に迫る新展開が注目される。
「Tシャツが乾くまで」第3話(7月24日放送予定)【見所】
長野で起こったバス事故で行方不明になった充と、命を落としたあずさは、どんな思いで第3金曜日に会っていたのか、そしてあの日なぜ同じバスに乗っていたのかの理由を知るため、咲子とあずさの夫・樹生(中島歩)は、関係者への聞き込みを進めるが、真相ははっきりせず、悶々とした気持ちを分かち合うことで奇妙な連帯感を育む。
その矢先、咲子に長野県警から1本の電話が入る。咲子と樹生は、その足跡を辿るため、2人が乗っていたバスが立ち寄ったサービスエリアを訪れることにする。
「Tシャツが乾くまで」第2話ストーリー展開【振り返り】
第2話は、充とあずさが毎月「第3金曜日」に密会を重ねていた事実が明らかになる一方、その関係が不倫だったと断定できる証拠は最後まで示されなかった。むしろ、事故当日の行動や「匂い」を巡る描写、夫婦それぞれが抱えていた価値観のすれ違いなど、真相につながる新たな伏線が次々と提示され、「何が真実なのか」がますます分からなくなる内容になっていた。物語は単なる不倫ミステリーではなく、「夫婦とは互いをどこまで理解できるのか」というテーマをより鮮明に打ち出しながら、第3話で動き出す新展開への期待を高める回となった。
【以下、ネタバレ】
咲子と樹生は、事故前に近所のコインランドリーで知り合い、似た境遇から奇妙な連帯感を育んでいた。そんななか樹生は、あずさと充が不倫関係にあったと疑い、5月の第3金曜日に目撃した出来事を打ち明ける。
昼休みに忘れ物を取りに自宅へ戻った樹生は、コインランドリーで充とあずさが親しげに話し、洗濯を終えた後も途中まで一緒に歩き、次の第3金曜日に会う約束をして別れる姿を目撃した。翌月も休暇を取って様子を見たが、2人は同じように会っていたという。咲子は「ただの友達では」と反論するが、樹生は疑いを捨てなかった。
帰宅した咲子は、母の「充のことは忘れて次を探しなさい」と留守番電話を聞き、思わず耳を塞ぐ。翌朝、夫の枕に残る匂いを確かめ、玄関に残された充のタバコも嗅いでみるが、記憶にある夫の匂いとは違っていた。
一方、樹生は息子の翔(久保田薫)を育てながら仕事と家事に追われていた。保育園の迎えを忘れて会議を入れてしまい、やむなく咲子に迎えを頼む。仕事を終えて翔を迎えに来た樹生を前に、咲子は一瞬、充と同じような匂いを感じたが口にはしなかった。
家族に頼れない理由を尋ねられた樹生は、実家では母が父を介護し、妹は名古屋で起業、児童養護施設育ちのあずさにも身寄りがなかったことを説明する。咲子も充とは親族付き合いがほとんどなかったと話すと、樹生は境遇の似た2人だからこそ惹かれ合ったのではないかと推測する。さらに事故当日のバスで、空席が多いにもかかわらず2人が並んで座っている映像を見せ、「言えないようないけないことをしてたってことです」と言い切る。
咲子は、まるであずさに不倫していてほしいような言い方だと問い返す。樹生は「そうかもしれません」と認め、嫌いになれれば少しは楽になれると本音を吐露。電車で高齢者に席を譲らない高校生を注意したあずさの姿に惹かれ、結婚を決意した思い出を語った。咲子は、充もあずさもそんなことをする人ではないと信じ、2人で潔白を証明しようと提案する。
休日、2人は真相を探るため、充が店長を務める喫茶店「ひこうき」を訪れる。従業員の矢野直人(高橋文哉)は、前年12月の第3金曜日、定休日に充を飲みに誘ったところ「先約がある」と断られたことや、咲子の愚痴をこぼしていたと明かした。
続いてあずさが働く古書店「上々堂」を訪ねると、店主の宮内幸次(リリー・フランキー)は、あずさが読みかけだった三島由紀夫の「愛の渇き」を差し出す。不倫小説と聞いて気まずい空気が流れるが、宮内は「サスペンス好きがみんな犯罪者ってわけじゃない」と笑い、「死んだ人のプライバシーは守られるべき」と交友関係については語らなかった。
後日、樹生は1人で「ひこうき」を訪れ、直人に改めて話を聞く。直人は、充は咲子の愚痴など一切言わず、のろけ話ばかりだったと訂正。その一方で、第3金曜日に年下の女性と会っていると聞いていたため、不倫だと思い込み、「うらやましいし、憎たらしいし…」と複雑な思いを吐露した。樹生から嫉妬ではないかとツッコまれると、「咲子さんのこと好きなんですか?」と逆に問い返し、「不倫されたからって八つ当たりすんなよ」と言い放つ。言い返せず店を出た樹生の脳裏には、もう1人子供が欲しいと願ったあずさに応えられず、「樹生は本当にちょうどいいものが好きだね」とさみしそうに言われた夜の記憶がよみがえった。
その帰り道、咲子がカメムシに驚いて家を飛び出してくる。助けようと近づいた樹生とすれ違った瞬間、咲子は充と同じ匂いに気づく。充と樹生は同じ銘柄のタバコを吸っており、咲子が夫の匂いと思っていたのは、服に染み付いた煙の香りだった。「やっと見つけました。この匂い」。咲子は、涙ぐみながら樹生の胸に額を寄せた。樹生も、咲子の髪からあずさと同じシャンプーの香りを感じ取る。咲子はシャンプーを譲ると申し出ながら「もう少しこのままでいさせてほしい」と涙ぐむ。樹生が思わず背中へ手を伸ばしかけたその時、咲子のスマートフォンが鳴った。発信元は長野県警からだった。

