子どもの処分に悪影響となる親の行為
Q.警察から連絡があった際や、警察に行ったときに親がやってはいけない行為について、教えてください。例えば、警察官の心証を損ねてしまう行為、心証を損ねると不利になるケースはありますか。
佐藤さん「冷静さを失い、事実を確認しないまま、子どもに謝罪を強要したり、逆に『うちの子はやっていない』と決めつけたりと感情的な対応をすることは避けましょう。また、警察から連絡が来た時点で、『やっていないと言いなさい』など、子どもにうそをつくよう求めることもいけません。
先述のように、子どもが万引をした場合、少年法に基づき手続きが進んでいきます。警察での対応の先には家庭裁判所による判断があり、家庭裁判所は親の子への指導や監督体制、家庭環境なども重視して判断しますので、親の誤った対応が子どもの処分等に影響を与える可能性があります」
Q.子どもが万引などの非行に走らないために、あるいは再発を防ぐために、普段から親ができるケアや接し方はありますか。
佐藤さん「子どもの問題行動はそれ自体がSOSであることも多く、その背景には、子どもなりの悩みが隠されていることが少なくありません。さまざまな悩みが複雑に絡み合い、寂しさや葛藤、絶望といった負の感情に支配されているのに、自分に寄り添ってくれる人が誰もいないという孤独感に苦しんでいることもあります。
親や身近な大人は、表面的な子どもの問題行動だけを見るのではなく、その背景に目を向け、子どもの心の内にある悩みや負の感情と向き合い、共に乗り越えたり、味方としていつも見守ったりする姿勢を示すことが重要だと思います。
日頃からよく子どもの様子をみて、子どもの発する小さなSOSのサインに気付けるようにしましょう。『朝なかなか起きてこない』『食欲がないようだ』『眠れていないようだ』『たびたびお金が必要だと言うようになった』など、ちょっとした変化や違和感を察知し、子どもと本音で話し合えるようになることは非常に重要です」
