室内の熱中症についてよくある質問

エアコンが苦手なときはどうすればよいですか?
エアコンの風が身体に直接当たらないようにし、扇風機を壁や天井に向けて空気を循環させるなど、冷えすぎを防ぎながら室温を調整してください。冷房による冷えや体調不良を心配してエアコンを避ける方もいますが、高温多湿の真夏にエアコンを使わないと、命に関わることがあります。冷気が苦手な場合は、風向きを上向きにする、隣の部屋のエアコンを使って冷気を間接的に流す、除湿機能を使うなどの方法があります。薄手のカーディガンを羽織るなど、衣服で温度を調整することも一つの方法です。エアコンを完全に避けず、身体に負担が少ない使い方を工夫しましょう。
高齢の方が室内で気を付けることは何ですか?
温度計や湿度計をみえる場所に置き、数値を目安に冷房を使い、のどが渇かなくても時間を決めて水分をとることが基本です。高齢の方は、室内で熱中症を起こすことが少なくありません。暑さを感じにくいため、自分の感覚だけに頼らず、室温が28度を超えたらエアコンを使う、起床時や毎食後、入浴前後、就寝前に水やお茶を飲むなど、具体的なルールを決めておくと実行しやすくなります。周囲のご家族も、水分をとっているか、部屋が暑くなりすぎていないかを確認してください。本人が暑くないといっていても、温度と湿度の数値をみて判断することが予防につながります。
扇風機だけでも室内の熱中症は防げますか?
気温や湿度がかなり高い猛暑日は、扇風機だけで熱中症を防ぐことは難しい場合があります。扇風機は、身体に風を当てて汗を蒸発させることで涼しく感じさせますが、室温そのものを下げる効果はありません。室温が体温に近い高温環境では、熱い空気を身体に当てることになり、かえって身体に熱を伝えるおそれがあります。基本的にはエアコンで室温を下げ、扇風機は冷たい空気を循環させる補助として使いましょう。扇風機を使う場合も、室温や湿度の確認を続けることが必要です。
室内の湿度はどのくらいに保てばよいですか?
室内の湿度は、おおむね60%以下を目安に保つとよいでしょう。室温が28度以下でも、湿度が70%以上など高い状態では汗が蒸発しにくくなり、身体に熱がこもりやすくなります。エアコンの除湿機能を使ったり、除湿機を併用したりして湿度を下げる工夫が必要です。温湿度計を、室内の見やすい場所に置いておくと判断しやすくなります。参照:『熱中症の予防と対処法のポイント』(荒川区)
編集部まとめ

熱中症は、屋外の炎天下だけでなく、室内で過ごしているときにも起こります。日本の高温多湿な夏では、風通しの悪い部屋やエアコンを使っていない部屋は、身体に熱がこもりやすい環境になります。特に、暑さやのどの渇きを感じにくい高齢の方、体温調節機能が未発達な子ども、持病のある方は、気付かないうちに症状が進むことがあります。
室内での熱中症を防ぐには、エアコンを適切に使って実際の室温を28度以下に保ち、湿度も調整することが大切です。のどが渇いていなくても水分をこまめにとり、窓からの日差しを遮る工夫も続けましょう。めまいや頭痛、吐き気などの体調不良がある場合は無理をせず、涼しい場所で休み、症状が強い場合や不安がある場合は病院に相談してください。
参考文献
『熱中症環境保健マニュアル2022』(環境省)
『日常生活における熱中症予防指針Ver.4』(日本生気象学会)
『熱中症の予防と対処法のポイント』(荒川区)
- 「クーラー」にあたり続けると「血圧」がどうなるかご存じですか?医師が注意点も解説!
──────────── - 「熱中症」に一度なると「なりやすくなる」のはどうして?再発を防ぐ方法も解説!
──────────── - 「日射病」を発症するとどんな「症状」が現れる?初期症状や受診の目安となる症状も解説
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