洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として、毎日の洗濯に向き合っています。
先日、grape編集部からこんな相談がありました。
「思春期の娘に『お父さんの服と一緒に洗わないで!』と言われて困っています。実際、一緒に洗うとニオイが移ることもあるのでしょうか?」
思春期あるあるかもしれませんが、お父さんにとっては少し切ない話ですよね。
洗い分けの必要はなし!
撮影:Heulie
「ニオイが移る」という心配の声をよく聞きますが、洗剤には汚れを泡で包み込んで浮かせる働きがあり、浮かせた汚れがほかの洗濯物に移らないように設計されています。
正しく洗ってよくすすげば、ニオイが移ることはありません。洗い分けの必要はないんです。
ただし「ニオイがしみついている」場合は別
撮影:Heulie
「洗濯しても、なんだかお父さんの服だけ臭う…」という場合は、普通の洗濯では汚れを落としきれていない可能性があります。
加齢臭の原因は、皮脂が酸化してできる『ノネナール』という物質。これが繊維の奥にしみつくと、普通の洗濯だけでは落とし切れない場合があります。
加齢臭を落とすには『つけ置き洗い』
撮影:Heulie
加齢臭が染み込んだ服は、つけ置き洗いでリセットしましょう。
40℃程度のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かし、30分〜1時間つけ置き。皮脂汚れを繊維から浮かせてから洗濯機で洗うと、ニオイもスッキリ落とせます。
また、洗濯機での洗い方にもコツがあります。衣類の量を減らし、すすぎは少なくとも2回、3回以上すすぐのもおすすめです。
筆者はいつも「すすぎを制する者は洗濯を制す」と伝えていますが、衣類のニオイ対策において『すすぎ』はもっとも重要な工程です。
洗濯をしても臭う服の対策は、こちらの動画でも詳しく解説しています。

