夜の熱中症についてよくある質問

エアコンは夜つけたままでよいですか?
はい、熱帯夜などの暑い夜は、エアコンをつけたままで就寝することがすすめられます。夜間でも気温が下がりにくい日には、タイマーでエアコンを切ると、寝ている間に室温が上がることがあります。熱中症予防においては、室温は28度を一つの目安にします。ただし、これはエアコンの設定温度ではなく、実際の室温の目安です。暑さを感じる場合や湿度が高い場合は、温度計や湿度計を確認しながら室温を調整してください。冷気が直接身体にあたらないように風向きや風量を工夫し、必要に応じて薄いかけ物を使いながら、朝まで室温を保つことが夜間の熱中症予防につながります。
どのような場合に救急車を呼べばよいですか?
自力で水分を摂れない、意識がもうろうとしている、全身のけいれんがある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。熱中症は急に進行することがあり、夜間は発見が遅れることもあります。呼びかけへの反応がおかしい、水を飲めない、飲んでも吐いてしまうといった症状は、中等症から重症のサインです。このような状態で無理に水分を飲ませると、気道に入る危険があります。救急車が到着するまでの間は、涼しい場所で衣服をゆるめ、首やわきの下、太ももの付け根を冷やし続けます。判断に迷う場合も、救急相談や病院に連絡してください。
寝る前にできる夜間熱中症の予防はありますか?
寝る前には、コップ1杯程度の水分補給と、入浴時の工夫を意識します。睡眠中は水分を摂れないため、就寝前に水や麦茶などを飲んでおくと、夜間の脱水予防につながります。一方で、アルコールやカフェインを含む飲み物は尿が出やすくなるため、就寝前の水分補給には向きません。また、熱いお湯に長く浸かると発汗が増え、入浴後に脱水へつながることがあります。ぬるめのお湯に短時間浸かる、またはシャワーにするなど入浴方法を工夫し、入浴前後にも水分を摂りましょう。
夜中に目が覚めたときに確認したいことはありますか?
夜中に目が覚めたときは、部屋が暑すぎないか、のどが渇いていないか、身体に異変がないかを確認してください。エアコンが切れていないか、室温や湿度が上がっていないかを温度計で確認するとわかりやすくなります。特に高齢の方は、暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。のどが渇いていなくても、枕元の水分を一口飲む習慣をつけると脱水を防ぎやすくなります。足がつりそうになっていないか、異常な汗をかいていないか、頭痛や吐き気がないかも確認してください。
編集部まとめ

熱中症は、日中の炎天下だけでなく、夜になってから時間差で症状が現れたり、就寝中に進行したりすることがあります。日中に体内へたまった熱や、発汗による水分・塩分不足が回復しないまま夜を迎えると、足のつり、めまい、頭痛、吐き気、だるさなどが出る場合があります。夜間でも室温が高い熱帯夜は、屋内にいても熱中症のリスクがあります。
夜間の熱中症を防ぐには、就寝前の水分補給、寝室の温度管理、エアコンの適切な使用が欠かせません。症状が出たときは涼しい場所で身体を冷やし、水分と塩分を補給してください。自力で飲めない、意識がはっきりしない、全身のけいれんがある場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
参考文献
『熱中症環境保健マニュアル2022』(環境省)
『日常生活における熱中症予防指針 Ver.4』(日本生気象学会)
- 「室内で熱中症」になる原因はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】
──────────── - 「クーラー」にあたり続けると「血圧」がどうなるかご存じですか?医師が注意点も解説!
──────────── - 「熱中症」に一度なると「なりやすくなる」のはどうして?再発を防ぐ方法も解説!
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