最後に出てきた「母の判断」
そんなある日、彼が困ったようにこう言いました。
「ママが、うつ病の人との結婚はダメだって」と。
続けて「きみが銀行員だったから結婚に賛成してたみたい」と言われ、言葉を失いました。
思い返せば、彼の母には思うことがありました。結婚に向けたあいさつに行った際、私を値踏みするような視線で見られ、どこか張りつめた空気を感じていましたし、差し出されたコーヒーが私の手に少しこぼれたとき、「あら、ごめんなさい。でも熱くないわよね。これぐらい」と、何事もなかったかのように言われました。当時は笑って受け流していましたが、今思えば、後に続くこの「結婚反対」を象徴していたように感じます。
彼に「あなた自身はどう思っているの?」と聞くと……。
彼から返ってきたのは「ママがダメって言うんだもん」という言葉。
彼の中で答えはすでに決まっている――そう感じ、彼とはお別れしました。
その後、半年ほどでうつはよくなり、今の夫と出会って結婚しました。義母に過去のことを伝えた際、「心の風邪みたいなものだよね」と自然に受け止めてもらえたことが、今でも心に残っています。あのとき無理に結婚しなくてよかった。今は心からそう思える日々を過ごしています。
著者:御法川元子/30代女性・2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

