クッシング症候群の治療についてよくある質問

治療で完治は期待できますか?
原因によっては、治療で完治が期待できる場合もあります。副腎皮質腺腫が原因の場合は、腫瘍のある副腎を摘出することで根治が期待できることがあります。下垂体腺腫が原因のクッシング病でも、腫瘍を十分に取り除ければ改善が期待できます。
ただし、腫瘍が小さくみつけにくい場合、周囲に広がっている場合、取り切れない場合は、追加治療が必要になることがあります。異所性ACTH症候群や副腎がんでは、原因腫瘍の性質によって治療の難しさが変わります。
治療後に症状が改善しても、すぐに体調がもとどおりになるとは限りません。筋力低下、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧などは、治療後も管理が必要な場合があります。
再発を繰り返すケースもあるため、治療後の継続的な病院通院が必要です。
治療後に再発することはありますか?
再発することがあります。特に下垂体腺腫が原因のクッシング病は、手術後にいったん改善しても、時間がたってから再発することがあります。再発の確認には、症状の変化、血液検査、尿検査、画像検査などを用います。顔つきや体型の変化、高血圧や糖尿病の悪化、筋力低下、皮膚の変化などが再び出てきた場合は、主治医に相談しましょう。
再発した場合でも、再手術、薬物療法、放射線治療などを組み合わせて治療を検討します。治療後の通院は、再発を早くみつけるためにも大切です。
手術の入院期間はどのくらいですか?
入院期間は、手術の種類、身体の状態、合併症の有無、術後のホルモン管理によって変わります。下垂体手術や副腎手術は、術後にコルチゾールの状態を確認しながら、ステロイド補充の必要性を判断します。血圧、血糖、電解質、感染症、出血などの確認も必要です。
そのため、入院期間は一律にはいえません。短期間で退院できる場合もありますが、術後のホルモン調整や合併症管理のために長くなる場合もあります。具体的な期間は、手術を行う医療機関で確認しましょう。
治療後も通院は必要ですか?
治療後も通院は必要です。クッシング症候群は、治療後に副腎機能が回復しているか、再発がないか、合併症が改善しているかを確認します。血圧、血糖、脂質、骨密度、体重、筋力、電解質などの管理も大切です。
ステロイド補充を受けている場合は、薬の量が適切かを定期的に確認します。補充量が多すぎても少なすぎても体調に影響するため、自己判断で調整しないようにしましょう。
通院間隔は、治療直後は短く、その後は状態に応じて広がることがあります。ただし、再発や合併症の確認が必要なため、症状が落ち着いても主治医の指示に沿って受診を続けることが大切です。
編集部まとめ

クッシング症候群の治療は、コルチゾール過剰の原因を調べ、その原因に応じて手術、薬物療法、放射線治療などを検討します。下垂体腺腫や副腎腫瘍が原因の場合は、手術が治療の中心です。
手術が難しい場合、手術後に病気が残る場合、再発した場合には、薬物療法や放射線治療を組み合わせることがあります。治療後は一時的または永続的にホルモン補充が必要になることもあり、自己判断で薬を中止しないことが大切です。
治療によって改善が期待できる一方で、再発や合併症の管理が必要な病気です。治療後も定期的に通院し、ホルモンの状態や血圧、血糖、骨の状態などを確認しましょう。
参考文献
『クッシング病(下垂体性ACTH分泌亢進症)(指定難病75)』(難病情報センター)
『クッシング症候群』(日本内分泌学会)
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