「ホテルに一緒に入ったら、性的行為に同意したことになるのか」
「恋人や夫婦なら、毎回同意を確認する必要はないのか」
2023年の刑法改正で、強制性交等罪が「不同意性交等罪」となり、暴行や脅迫の有無だけでなく、相手の自由な意思による同意がない性的行為は処罰の対象であることが明確になった。
しかし、「性的な行為には常に相手の同意が必要」という考え方が広まりつつある一方で、ホテルへの入室など具体的な場面になると、約3人に1人が「常に同意は必要ではない」または「わからない」と考えていることが、NGOヒューマンライツ・ナウの意識調査でわかった。
同団体は7月24日、東京・霞が関の文部科学省で会見を開き、「性的同意は必要」という理念と、実際の判断・行動との間に大きなギャップがあるとして、教育や啓発の必要性をうったえた。
●ホテル入室や交際中でも「同意不要」が3割超
調査は6月17日、全国の18歳〜39歳の男女を対象に実施し、3000人から回答を得た。
「常に性的同意をとることは必要だと思いますか」と尋ねたところ、次のような場面では、「常に同意は必要」とは考えず、「いいえ」または「わからない」と回答した人が3割を超えた。
・ホテルに誘って相手が入室した場合
・相手が明確に拒否していない場合
・長期間交際・結婚している場合
・過去に性交経験がある相手の場合
・初めてキスをした際に相手が抵抗せず黙っている場合
・相手が自ら望んで家に来たときや、招かれた場合
・最初は抵抗していたが、抵抗を諦めた場合
●「態度や雰囲気で同意を判断」が4人に1人
性交への同意を判断する基準については、「『したい』『いいよ』など言葉で明確に同意を示している」と答えた人が68.17%だった。
一方で「態度や雰囲気から同意していると感じる」は24.13%、「恋人や配偶者などの関係性があれば同意していると考えることが多い」は19.37%だった。
また、相手が嫌そうな態度を示した場合に「すぐにやめる」と答えた人は58.23%、相手が曖昧な態度を示した場合に「明確な同意があるまで進めない」と答えた人は54.00%にとどまった。

