息子の作文に書かれていた言葉
転機が訪れたのは、息子が小学校低学年の頃でした。
息子が授業で書いた「わたしの家族」という作文を読んだ夫が、突然顔色を変えて絶句したのです。
そこには、こんな一文が書かれていました。
「パパとぼくは同じ名字です。でもおばあちゃんはママだけ違う名字で呼びます。だからママだけ家族じゃないのかなと心配になりました」
息子もまた不思議に思っていたことが分かり、私も夫もハッとしました。
この一件で、夫も事の重大さをようやく理解したようです。
ようやく手に入れた平穏
その日のうちに夫は義母へ連絡しました。
「母さん、いい加減にしてくれ」
普段は穏やかな夫が、珍しく強い口調でした。
「母さんがずっと旧姓で呼び続けてるから、子どもが家族のことを心配してるじゃないか」
義母は最初、「そんな大げさな」と反論したそうです。
それでも夫は引きませんでした。
「大げさじゃないよ。子どもがそう受け取ってしまってるんだから」
よっぽど堪えたのか、その後義母が私を旧姓で呼ぶことはなくなりました。

