内容への受け止めは?
編集部
ルール大学ボーフムの研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。
前島先生
これまでも、便秘や下痢などの便通の変化は、大腸がんの症状として表れることが知られていました。今回の研究は、大規模な診療データを用いてこうした症状が大腸がんの診断直前の数カ月に多くみられることを改めて示した点で、意義があると考えます。大腸がんは、早期に発見できれば治癒が期待できる病気です。一方で、早期には自覚症状がないことも多いため、症状がない段階から定期的に大腸がん検診を受けることが重要です。
また、便秘や下痢は日常的によくみられる症状であり、それだけで大腸がんと決まるわけではありません。しかし、「これまでになかった便通の変化」が続く場合や、血便、貧血、体重減少、腹痛などを伴う場合には、自己判断で様子を見ず、医療機関に相談してもらいたいと思います。
今回の研究をきっかけに患者さんが適切な受診や検査につながることで、大腸がんがより早い段階で発見される人が増えることを期待しています。
編集部まとめ
便秘や下痢は日常的によくみられる症状ですが、長く続いたり、これまでと異なる排便習慣の変化が表れたりした場合は注意が必要です。今回の研究は、こうした症状が大腸がんの危険なサインである可能性を示しました。普段から便や排便の状態に目を向け、気になる変化が続くときは早めに医療機関へ相談することが、病気の早期発見につながります。
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