風、薫る【7/27第86回】直美(上坂樹里)派出看護を捨松(多部未華子)に相談、黒川(平埜生成)実家の病院継ぎ新潟でりんと再会

風、薫る【7/27第86回】直美(上坂樹里)派出看護を捨松(多部未華子)に相談、黒川(平埜生成)実家の病院継ぎ新潟でりんと再会

女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第86回が27日に放送される。この日からドラマは第18週「岐路にて」(第86~90回)に入る。第17週で描かれた伏線を振り返りながら、その見所を解説する。

朝ドラ「風、薫る」第86回(7月27日放送予定)見所

帝都医大病院の教授助手だった黒川勝治(平埜生成)がりんを訪ねてやってくる。実家の病院を継いで新潟にいるという黒川の依頼は意外なもので…。

一方、直美は「派出看護」について大山捨松(多部未華子)に相談にいく。

朝ドラ「風、薫る」第17週「脈動」(第81~85回)ストーリー展開【振り返り】

第17週は、直美が「実母」柳川文(内田慈)との再会を通して長年抱え続けてきた「捨てられた娘」という傷と向き合い、母の真意を受け止めるまでを丁寧に描いた。看護婦として患者を支える立場から、1人の娘として最期に寄り添う姿へと変化したことは、直美の人生だけでなく、本作が描く「看護とは何か」「家族とは何か」というテーマを象徴する転換点となった。そして、この経験が後に直美を「派出看護」という新たな道へ導く重要な原点になったといえる。

【以下、ネタバレ】

病に伏せる文を看病していた直美は、枕元に落ちていた髪紐の裏地が、自分が幼い頃から持ち続けるお守り袋と同じ柄であることに気づく。驚いた文は慌てて髪紐を取り返し、家族や故郷について尋ねられても「家族は本当にいないので」と多くを語らなかった。

後日、直美は「瑞穂屋」の店主・清水卯三郎(坂東彌十郎)から、文とは明治元(1868)年に横浜で出会ったと聞く。横浜・山手の教会に捨てられていた自らの過去と重なり、文が実母ではないかとの思いを強めた直美は、寛太(藤原季節)に調査を頼む。さらに文に「私の母親ですか? 錦栄楼にいた夕凪。故郷は伊豆。違いますか?」と問いかけるが、文は「名前も付けずに赤ん坊を捨てるような女に見えます?」と静かに否定した。

その後、寛太は熱海で安産祈願をした夕凪が横浜へ渡り、外国人居留地で女郎上がりの妊婦を世話していた女性がいたことを突き止め、文について「あんたの母親で間違いないだろう」と述べた。直美はその事実を受け止める。

文を看病し続けるなか、直美は牧師・吉江善作(原田泰造)に胸の内を吐露。「なんで捨てたの?」「謝ってほしかった。抱きしめてほしかった。おっかさんって呼んでみたかった」と涙ながらに本音を明かす。吉江は「今の直美さんが自分で幸せになったんですよ。もっと幸せになってほしい」と優しく励ました。

一方、新潟にいたりんは直美からの手紙で文が実母だと知る。そのころ、文が突然吐血。帝都医大病院の藤田邦夫(坂口涼太郎)は文に胃炎と伝える一方、直美には胃がんが全身へ転移し、治療法はないと告げた。文は「もう来なくて結構」と看病を拒むが、直美は「看護婦として患者さんを見るのは当たり前です」と通い続ける。しかし心身は限界に達し、仕事でもミスを重ねてしまう。

直美の異変に気づいたのがりんの娘・環(英梨)。この状況を手紙でりんに伝える。りんは急きょ帰京し、「看護婦しなくていい。こんな時くらい 」と助言。その言葉に背中を押された直美は、看護師ではなく娘として文に本当の病状を伝える。文は「ありがとう。おかげですっきりしました」と静かに受け止め、長年のわだかまりを少しずつ解いていった。その後、直美、りん、環、文の4人は双六を囲み、母娘として初めて穏やかな時間を過ごす。

その後も調査を続けていた寛太は、文が「夕凪」と名乗っていた頃の過去を明かす。外国へ渡る約束をしていた男に裏切られ、身重のまま取り残された文は、直美を出産するも、娘を守るため教会へ預けるしかなかったという。卯三郎も病床を訪れ、「よく頑張ってきましたね」と文の人生をねぎらった。

真実を知って落ち込む直美を、軍人・小川吾郎(甲斐翔真)が何気ない優しさで励ます。久しぶりに笑顔を取り戻した直美。ある日、文は自分の横で転寝する娘の頬に触れようとするが、胸元のお守り袋を見て手を止め、直美に「1つだけしたいことがあります」と切り出した。

寛太の手配で、2人はかつて文が安産祈願をした浦崎八幡神社を訪れる。文は「ここに来た頃が一番幸せだった」と振り返り、「これまで、ずいぶん努力されたんですね、横浜の教会に、捨てられていた子が…こんな立派な看護婦さんになって…。私のような者とはまるで違う。あなたならきっと大丈夫」と語りかけた。

帰宅した直美は居間で眠る環の頬を愛おしそうに撫でた。その姿を見たりんの母・美津(水野美紀)は「わが子の安心しきった寝顔というのは、どういう訳かかわいく見えるものです」と切り出し、直美を見つめながら「直美さんが環の2人目の母ならば、私は、直美さんの2人目の母ですからね」と言った。「1人目の母上さまはもっとだったと思いますよ。寝顔を見て、大きくなった姿を見て…それはもう…何も…いらないほどに。よくやりました…。よく、頑張りました」。直美は堪えていた感情を解放し、声を上げて泣いた。

後日、卯三郎は文から預かっていた全財産を直美へ託す。「名前を付けなかったのは、拾った人に愛され育ってほしかったからでは」と語り、「親が残した遺産です」と受け取るよう勧める。直美は母の最後の愛情として受け入れた。

直美はりんへ手紙を書いた。「文さんと最後の時間を過ごせたのは、りんがが帰ってきてくれたおかげだと思う。ありがとう」。手紙を読んだりんは、「よかった…。よかったね」と静かにつぶやいた。

配信元: iza!

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