猫の『おしりから液体が出る』ときの原因3つ 病気の可能性や適切な対処法も解説

猫の『おしりから液体が出る』ときの原因3つ 病気の可能性や適切な対処法も解説

猫の『おしりから液体が出る』ときの原因3つ

おしりを舐める猫

1.肛門腺の分泌液が出ている

猫のおしりから出る液体で多い原因のひとつが、肛門の左右にある「肛門腺」からの分泌液の排出です。

実は猫の肛門の左右には「肛門腺」という袋があり、ここから強いニオイのする分泌液が出ます。

通常は排便時に少量ずつ排出されますが、強い驚きや恐怖、興奮を感じた際に、おしりから液体が漏れ出ることがあるのです。

液体は黄褐色から茶色で、魚が腐ったような非常に強いにおいがするのが特徴のひとつ。

ただしこれは猫の縄張り主張やマーキングにも関わる生理的な現象であり、必ずしも異常とは限りません。

とはいえ血が混じっていたり、肛門の横が腫れているなど異変があった場合は、肛門腺が詰まっていたり炎症を起こしている可能性などもあるため注意が必要です。

2.下痢や軟便が付着している

猫のおしりから茶色っぽい液体が出ている場合、下痢や軟便が付着しているからかもしれません。

胃腸の調子を崩すと、水分を多く含んだ便やゼリー状の腸粘液がおしりの周りに付着し、「液体が出ている」と感じられる場合があります。

付着した液体は茶色っぽく、便特有のにおいがするため、おしり周りや寝床を汚してしまうこともあるでしょう。

特に子猫や高齢猫は消化器官がデリケートで、フードの変更や環境の変化、ストレスなど、ちょっとしたことがきっかけで下痢を起こしやすく、その結果、おしり周りが汚れてしまうことも少なくありません。

一時的な軟便であれば自然に治まることもありますが、下痢が続くと体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こす危険があるので注意しましょう。

3.生殖器からの分泌物(特にメス猫)

おしりから液体が出ているように見えても、実際には肛門ではなく、そのすぐ下にある生殖器から分泌物が出ているケースもあります。

とくに未避妊のメス猫では、子宮蓄膿症によって子宮内にたまった膿が陰部から排出され、おしりから液体が出ているように見えることも。

子宮蓄膿症は急速に全身状態が悪化し、命に関わることもある危険な病気です。膿や血液が混じった分泌物がみられたら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

一方で、おしりの両脇にある肛門腺のトラブルが原因で、液体が出ているように見える場合もあります。たとえば肛門腺炎や細菌感染などです。

これらの状態も放置すると膿瘍が破裂し、激しい痛みや出血を引き起こすこともあるので注意が必要です。

猫の『おしりから液体が出る』病気の可能性は?

動物病院で診察をされる猫

猫のおしりから液体が出ているといって、必ずしも病気の可能性があるわけではありません。一時的なパターンも多くあります。

とはいえ病気の可能性がゼロではなく、今回紹介したようにその背景には、肛門腺のトラブルのほか、腸炎、寄生虫感染などの感染症が隠れている可能性も否定できません。

また、ほかにも直腸や肛門周辺の腫瘍が原因となっていることもあります。

そのため興奮時以外にも液体が漏れている、液体に血や膿が混じっている、強い悪臭がする、猫が痛がる様子を見せる、下痢が数日続くといった症状が見られる場合は、自己判断せずに動物病院を受診することをおすすめします。

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