アジソン病の血圧についてよくある質問

塩分はとったほうがよいのですか?
はい。アジソン病は、アルドステロンの不足によってナトリウム(塩分)が失われやすくなるため、適切な塩分摂取が重要です。特に、暑い季節に大量の汗をかいたときや、発熱、下痢、嘔吐などで脱水になりやすい状況では、塩分と水分が不足しやすくなります。そのため、主治医の指示のもとで十分な水分と適切な塩分を補給することが推奨されています。ただし、高血圧や腎疾患などを合併している場合は推奨量が異なるため、自己判断での大量摂取は避けましょう。
血圧の薬は使いますか?
低血圧の原因はコルチゾールやアルドステロンの不足であるため、治療の基本はヒドロコルチゾンなどのグルココルチコイドや、必要に応じてフルドロコルチゾンなどのミネラルコルチコイドを補充することです。ホルモン補充療法によって副腎ホルモン不足が改善すると、多くの患者さんで血圧も安定します。それでも低血圧が続く場合は、脱水の有無や薬の量が適切かを確認し、必要に応じて治療内容を見直します。
血圧が下がったときに自分でできる対処はありますか?
立ちくらみやめまいを感じた場合は、まず転倒を防ぐために座るか横になり、可能であれば足を少し高くして休みましょう。脱水が疑われる場合は、水分を補給し、主治医から指示されている範囲で塩分も補給します。また、発熱や感染症、下痢・嘔吐など体に強いストレスがかかっている場合は、シックデイルールにしたがってステロイド薬を増量します。
一方で、薬が飲めないほどの嘔吐や下痢、強い脱力感、意識障害、ショック症状などがある場合は、副腎クリーゼが疑われます。自宅で様子をみるのではなく、速やかに救急医療機関を受診してください。
血圧は治療で安定しますか?
はい。適切なホルモン補充療法を継続すると、服薬中は、多くの患者さんでは低血圧や立ちくらみなどの症状は改善し、血圧も安定することが期待できます。ただし、アジソン病は副腎機能が回復することはほとんどないため、生涯にわたるホルモン補充療法が必要です。また、感染症や手術、強いストレスなどでは、シックデイルールを理解し、必要に応じて薬を増量することが重要です。
参照:『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
編集部まとめ

アジソン病で血圧が低下する主な原因は、コルチゾールとアルドステロンの不足によって血管の働きや十分な血液量を維持できなくなることです。その結果、立ちくらみやめまい、ふらつきなどが起こりやすくなり、脱水や感染症などが重なると副腎クリーゼへ進行する危険性があります。
立ちくらみや強い倦怠感が続く場合や、嘔吐・下痢、意識障害、著しい低血圧などの症状がみられた場合は、自己判断で様子をみず、速やかに医療機関を受診しましょう。
参考文献
『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
- 「アジソン病の症状」はご存知ですか?初期症状や受診の目安となる症状も解説!
──────────── - 「アジソン病」を発症すると「爪」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】
──────────── - 「アジソン病の初期症状」はご存知ですか?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】
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