膵臓がんの治療法や、早期発見のためにできることについて、メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「膵臓がん」の進行スピードはご存知ですか?受診した方が良い症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「膵臓がん」とは?
膵臓がんは、膵臓にできるがんの一種です。膵臓は胃の後ろに位置し、消化液を分泌したり、血糖値を調節するホルモンを分泌したりする重要な臓器です。高齢者になるほど膵臓がんの発症率は高くなる傾向があり、70代では特に注意が必要です。50代や40代でも発症する可能性はありますので、油断は禁物です。膵臓がんは早期発見が難しく、進行すると治療が困難になるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
膵臓がんの治療法
手術療法
膵臓がんの治療法として、最も効果的なのは手術です。消化器外科で入院し、手術を行います。手術では、がんを切除します。入院期間は手術の内容や患者の状態によって異なりますが、数週間〜1ヶ月程度です。術後は、早期離床や呼吸訓練などのリハビリを行います。
化学療法
腫瘍内科、消化器外科で化学療法を行います。ステージⅠ以上の膵臓がんの場合は手術に先行して術前化学療法、手術後には生存率を延長させるために術後補助化学療法を行うことが推奨されています。また、手術ができない場合や、手術後に再発した場合には、全身化学療法を行います。
抗がん剤の種類や患者の状態によって異なりますが、入院が必要な場合があります。入院が必要な期間は、抗がん剤の種類や患者の状態によって異なります。詳しくは主治医に確認をしてください。
放射線療法
膵臓がんの放射線治療には、治療の効果を高めることを目的とした化学放射線療法と症状緩和を目的とした放射線治療の2つがあります。通常放射線治療科で放射線療法を行います。化学放射線療法は放射線治療と化学療法を組み合わせた治療法です。化学療法と組み合わせることで治療の効果を高めることが期待でき、局所進行切除不能膵臓がんに対する標準治療の1つです。症状緩和を目的とした放射線療法は手術ができない局所進行切除不能膵臓がんや、遠隔転移がある場合に、痛みを和らげるために行われることがあります。

